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俺のその言葉に宮さんは驚いたような顔をして、それでも理解をしようと目線をキョロキョロした。
自分でも分かってる。
こんな事しなくてもいい、これは最終手段にしか過ぎないって事くらい。
でも自分はこうでもしないと本当に将来一生独身になりそうだから、
自分なりに考えた結果がこうなったんだ。
25「ジェイ、そないな事せんでもなんぼでも彼女できんで。まだ時間あるんやから」
確かに時間はあるかもしれない。
でも今までの自分を振り返ったら、
絶対これから時間があってもそんなチャンスが来ることはないだろうと確信している。
24「だって20歳になるっていうのに無経験なんですよ。絶対嫌じゃないですか。それだったら無経験でも大丈夫な人を目で見て探せる機能使った方が良くないですか?」
俺のなんとも虚しく哀れな主張を宮さんは黙って聞いていた。
しばらく沈黙が続いて宮さんが口を開く。
25「ジェイ本人が自分の力だけでは無理だって思ってるならしゃーないやんな。ジェイなりに考えたんやろ?そこまで本気なら俺も止めへんわ」
24「実はもうアプリも入れてるんです」
25「めっちゃやる気満々やん…絶対騙されへんようにね。トラブルとかに巻き込まれたら元も子もないやろ」
正直に言うと宮さんが許してくれるとは思わなかった。
なんだかんだ宮さんはいつでも味方してくれる。
まあでも、
もし宮さんが反対しても俺は結局やっていたと思う。
そうでもしないと本当に1人になりそうだから。
なんて考えていると、
宮さんは俺の肩を軽く叩きながら頑張れよ、とだけ言って自主トレーニングに戻って行った。
時間を削ってしまって申し訳ないと思いながらも、宮さんの背中に向かって俺はお礼を言った。
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ミルキー(プロフ) - コバさん» コメントありがとうございます。不定期にはなりますが更新頑張っていきます! (6月14日 22時) (レス) id: 5d6d7bd825 (このIDを非表示/違反報告)
コバ - まさかのTinder、、!これからの展開が楽しみです! (6月14日 0時) (レス) @page4 id: e88cbb1189 (このIDを非表示/違反報告)
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