実験材料-ペルソナ5-

君は 蓮side ページ25

蓮side








杏「……行っちゃった…。私…何が気に触るようなこと言っちゃったかな」






蓮「わからない」






するとカバンからモルガナが顔を出した。







モ「あいつ……なんか感じるぞ」






杏「え？真霧さんに？一体どんな？」





モ「パレスであった謎のやつ居るだろ？」




「謎の人物……金城シャドウをやった…」




モ「あぁ…そいつに雰囲気が似てるんだ」





杏「真霧さんに！？そんな訳…！」




モ「それに……立ち去って行く時のあの目……あいつにそっくりだ。」






杏「そんな…！じゃあ、真霧さんがあの謎の人物だって言うの？」






モ「いや、もしかしたらだ。確信じゃない……。ただ、もう少しあのマギリってやつを見る必要がある」





「…積極的に話しかけてみよう」







杏「うん…そうだね！」






確かに会話中、違和感を感じた時が少しあった。







それに、目の焦点があってない






まるで顔を見ていないような





…………真霧さん、君は一体何を抱えているんだ？






「…何かを抱えているなら、助けてあげたい」






杏「うん…私も助けてあげたい」






モ「とにかく、今日の事を一応みんなに話そう。」





杏「なら、渋谷駅に集合して……どこで話す？」




「ルブランで話そう……駅で話すと、他の人にも聞こえるかもしれない」




杏「そうだね。じゃあ、みんなに伝えるね！」





「うん」





杏はスマホを取り出しグループチャットに連絡する。




俺もスマホを出しチャットを見る。





どうやら、みんな今日は予定は無く、大丈夫らしい




モ「全会一致だな」





杏「ここで全会一致って言うかな？笑」






川上「はーい、席に着いてー、ホームルーム始めまーす……あれ？真霧さんは？」





杏「あ、た、体調悪いらしくて、保健室に行くって言ってました！」





川上「あら、そーなの？わかったわ」









ホームルームが始まり、1時間目で戻ってくるだろうかと思ってたが、真霧さんは昼休みに戻って来た。









杏「あっ！真霧さん！さっきは気に触るようなこと言っちゃったみたいで、ホントごめんなさい！！」






『ううん。大丈夫だよ。うちもごめんね。あんな事言って』






杏「ううん。大丈夫だよ！何かあったら言ってね！私、真霧さんと友達になりたいし！」








『…………うん』









杏がそう笑いかけるが真霧さんは苦しそうな顔をしていた。

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