海と愛と主さん。 (ページ1)

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最近問題のアレ。ページ1

｢あ～、主を神隠ししたいさぁ…｣
『え？？？』
｢あ、言っちゃった、｣

ごめん千代。俺はお前の言ってる事が聞き間違いにしか思えない。
え、神隠し？？？

神隠しって最近政府で問題視されてるアレ？？？

まじ？？？

今の状況を説明しよう！
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↓
千代が手伝ってくれたよ！
↓
『作業休憩しよっか。』by俺。
↓
｢神隠ししたいさぁ…｣←ｲﾏｺｺ!

なんで？？？千代どした？？？

｢なんでってそりゃあ…主の事が好きだからさあ｣
『千代俺の心読んだ？
って違うそうじゃない。
え、は、好き？？？スキ？？？間違いじゃない？』
｢俺は自分の気持ちはあんまり間違えないさあ｣
『あんまり』

はは、と笑う千代の言葉に初期から一緒にいると俺からしてみたら分かる。
こんなふうに笑う時は千代は本気だ。これは来た時からのクセ。多分俺だけが知ってる。

実はと言えば、言い方はあれかもしれないが神隠しには興味があるのだ。

いや違う違う違う、裏切る訳じゃない。単に千代の神域とやらが気になってたわけだし、何より面白そうと思ったのだ。←

うーん、と軽く小さく唸る俺の声が聞こえたのか、千代の目が丸まるのが視界の隅に見えた。

『いいよ？まあびっくりしたけど神隠し気になってたし』
｢………………え、｣

『だって俺、千代と過ごしたあの日々が懐かしく感じんもん。』

＿＿だから、また一緒に二人で過ごすのもありだなって。

その言葉に、千代の顔は虚をつかれた様な顔付きだった。

その言葉と共にまた一人、審神者が消えた。