弱さ ページ6
＿＿＿＿
Noside
笹部「ったくAのやつ、きつかったなら
そー言えば良かったのに」
真琴「Aが休むなんて珍しいですもんね」
渚「今日みんなでお見舞いに行こーよ！」
江「！じゃあ今日は早めに終わって、A先輩に何か買っていくってのはどーですか？」
渚「いいね江ちゃん！！」
しかし、そんなみんなをまるで予知していたかのように【1人で静かに寝させて】とメールで真琴宛に送られてきていた。
結局遙たちは、そんなAに申し訳なさを感じつつも、笹部コーチの家へ行き、食事を済ませたあと、花火をしていた。
渚「ついたついたー！ほらほら怜ちゃーん！」
怜「っちょっとこっち向けないでください！」
Aがいなくても、みんな楽しそうに＿＿＿＿＿＿＿＿＿なわけがなかった。
遙「…」
渚「…今頃、Aちゃん大丈夫かな…」
真琴「寝てると思うし、メールぐらいなら送ってもいいんじゃない？」
渚「っだよね！じゃあ僕送ってくる！」
渚はスマホを片手に、ルンルンでメールを打っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
貴方side
凛「くそーっ、やっぱ速ぇー！」
真琴「また速度上がったんじゃない？」
『っ、…』
旭「っちぇ、また俺たちの負けかよぉー」
郁弥「君たちほんとに女子なの？」
3人「っはぁ！？！？」
『…いや…っ』
夏也「泣くなよ…」
『っ！！！！』
『あ、』と気づいた時、やっと我に返る。
夜になりお風呂に入っていると、いつの間にか寝ていたらしい。
『…』
未だに心臓がバクバクしてる。
『っくそ、』と水面に映る自分の顔をグーで殴って、またもや思い出したくもない嫌な記憶を奥の奥の隅へと追いやる。
『…＿＿＿＿＿っぁ』
でも、あたしの感情は正直だった。
視界がぼやけて眠いのだと思えば、ツーっと冷たいものが頬をつたう。
『っ、…うぅ…』
もう、嫌だな…こんな思いするの。
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作者名：Fighter x他1人 | 作成日時：2019年9月21日 3時
