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- you side
何あれ、何なの…!?私を殺すって急に言われた。恐怖で逃げ出してしまう。
螺旋階段を降りればさっきの玄関が目の前に見えた。そこに向かって走っていると、
「きゃぁっ!」
引っ張られる左腕。ぱっと見ると左手に巻きついているのは黒い一匹の蛇。
「へ、蛇っ…!」
腕を振り回すも解けそうにない。噛まれるのではないかという更なる恐怖に私は耐えられずに涙がこぼれる。
「ぅっ…、怖いよ…」
するとふわ、と後ろから抱きしめられる感覚。
「大丈夫、この蛇は僕の。
何もしやしないよ」
「き、キボマさん…」
最初に出会い、丁寧に話してくれていたキボマさんの優しさを思い出して、涙がさらに零れるとともに私には安心が広がる。
「大丈夫、怖かったでしょ」
キボマさんの背中に腕を回して泣き続けてしまった。そんな私の背中をゆっくりと撫でながらキボマさんは続けた。
「さっきのは…テミン…テミナっていうんだけど、彼はゾンビなの。
見た目は普通の人間でしょ?でも彼は既に死体。
でね、なんでそんなことになったかって言うと…お兄さんを殺された。
“人間”にね」
「人間に…?」
だからか。だから人間は誰であろうと敵だと思われたんだ。
「その時、あの子も一緒に殺されたんだけどね…恨みつのってあのザマ。
Aが関係ないってことはあの子も分かってるけど、久しぶりに人間の匂いを嗅いだだろうから…
気持ちにストッパーが掛からなかったんだと思う。
今、オニュヒョンが落ち着かせてるはずだから、あんたが落ち着いたら1度戻るよ」
少しずつ、涙も止まり嗚咽もしなくなった頃にキボマさんは私の手を引いてリビングへ再び向かった。
その時、やっと気がついた。
彼にも体温がないことに。
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ゆい(プロフ) - めっちゃ先が気になります!更新頑張ってください!楽しみにしています! (2017年6月20日 7時) (レス) id: ff3075404a (このIDを非表示/違反報告)
ウユキー - 更新頑張って下さい!!! (2017年6月19日 14時) (レス) id: 803b93d845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カリナ | 作成日時:2017年6月5日 16時