片割れの悔悟 2

Please don't go． ページ35

- Minho side




あれから……ジョンヒョニヒョンは入院した。なんとか一命は取り留めたけれど暫く目を覚まさなかった。



病院に運ばれた時、キボマとテミナは泣いて、オニュヒョンはそんな2人の肩を抱いて泣くのを我慢しているように見えた。

俺は…泣かないでいられたけれど我慢するのは辛くて、多分顔はしかめっ面だったと思う。


辛いはずなのに顔に出さないオニュヒョンが改めてすごいと思った。出してしまえば泣いている2人が余計に不安がるだけなのを分かってる。




『胃を洗浄して何とか…もう少し遅かったら危なかったでしょう


加えて心労も伺えるので…暫く入院させてください』




ジョンヒョニヒョンを悩ませているのはきっと、Aのことだと誰もが予想できただろう。

個室の病室で眠るジョンヒョニヒョンは本当にやつれていた。




気づかなかったわけじゃない。

気がついてはいた。

ヒョンが俺たちから離れたんだ。




「ジョンヒョニヒョン、痩せすぎだよ



もう少しきちんと食べないと…」




そう言うとそのすっかり細くなってしまった顔で笑いながら、いつも言う。




「いいんだ、これで。



食べたくないし…なにより次のアルバムのコンセプトに合わせるために痩せなきゃね」




そう、言われてしまえば納得せざるを得なかった。

1度邪魔をしてしまったことがあって、怒られたこともあるからか曲作りの時は少し離れているのが普通だったから。


俺達はそれ以上、干渉しないでいた。


そうして…この有様だ。









「ねぇ、ミノ」






「ん？」






「僕らは…何で大切なもの程守れないんだろう」






キボマが小さくこぼしたその言葉。


大きく、大きく、俺の胸を抉った。







ジョンヒョニヒョン。どうか……



どうか…



Aの後を追うのだけは…

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