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- Minho side
ヒョン2人が僕を置いて部屋を出た。部屋に残されたのは僕と彼だけ。
まだ彼が誰なのか、わかっていない僕には恐怖が大きい。
彼が僕の目の前に座る。僕は体を強ばらせてしまったけれど彼が手を胸に当て右から左に滑らせた。
【大丈夫？】
の手話だった。
本当に彼は手話が…。その事実は幾らか僕を安心させた。自分のいうことがすべて通じる気がして。
僕は小さく頷いた。彼はいくらか顔を綻ばせた。彼も少し緊張していたんだろうか。
それから彼と僕の手話での会話が始まった。
【名前はなんですか？】
【僕はパク･A。今日転校してきたんだ】
ああ、だからか。見たことがない顔なのは。学年ごとに校舎が分かれているとはいえ、最難関校のこの高校に入れる生徒はごくわずかなのにその顔を知らないのはおかしい。
【僕はチェ･ミンホ】
【知ってるよ、オニュ君に聞いたんだ】
ああ、オニュヒョンか。僕は生徒会でお世話になってるし…。
【そうですか…
それにしてもなんで手話を？】
彼の顔が少し悲しみを帯びた。普通の理由ではなさそうだった。僕は少し心構えをする。
【僕にはヒョンが居たんだ。
君と同じ、耳が聞こえなかった】
君のヒョンも…？
【僕はヒョンと会話がしたくて手話を一生懸命教えてもらったんだ】
そうなんだ、優しいね、A君
【ヒョンも…喜んでくれてたんだ
でもね…
ヒョンは死んじゃったんだ】
えっ……A君のヒョンが？
どうして…、
【学校でいじめられてたらしいんだ
マンションの屋上から飛び降りて…
同じ学校に通ってたのに…
僕は助けてあげられなかった】
そうなんだ…
辛かったね
僕はそっと少し泣きそうになっているA君の頭を撫でた。驚いた顔をして僕を見る。僕は彼に小さく笑いかけた。
【ミンホ君、優しいね
ありがとう】
僕はそのまま首を振った。ぼくは優しくなんかないんだよ。
【そういう事があったから
ミンホ君に酷いことしようとか考えてた訳じゃなくて…
ただ、道が聞きたかっただけなんだ】
彼は僕の誤解を解こうとしていたみたいだ。彼が必死になってくれているのが分かった。
【もう、僕は疑ってなんかないよ
これからよろしくね、A君】
ぱぁ、と明るくなった君の顔に
何故だか惹かれた
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ゆんく(プロフ) - 最高です！！更新頑張ってください！応援しています！ (2017年4月15日 23時) (
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作者名：カリナ | 作成日時：2017年4月7日 1時
