独占欲 - 番外2 ページ47
☆…時系列は学祭の準備期間です
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- Minho side
学祭まであと2週間となった頃。
俺はギュラインのメンバーと練習を重ねていた。
もちろんAも。
だけど、ジンギヒョンのお願いでAは学祭の実行委員を任されていて、たまにしか来れなくなっていた。
つまり、話せる時間も触れられる時間もかなり短い。
それに…
「Aさん、これどうしたらいいですか?」
「あ、それはあっちに運んで〜」
おい、そこのお前、Aと話す時顔が緩んでるんだよ、気持ち悪い。
ってお前もかよ、そんな目でAをみるな。
やっぱり綺麗で優しいからか周りのヤツがAを狙ってるように見えて余計に不安だし、胸糞悪い。
それでも何もなかったからまだ抑えが効いていたんだけど。
ある日、隣のクラスのドンへヒョンがAに絡みに行っているのを見た。ヒョンはチャラくて有名で本当にハラハラした。
「A〜、かまってよ〜」
「え〜やだ、めんどくさい」
「なんだよ、もー」
その瞬間、ドンへヒョンがAの頬にぽっぽしているのを見て2人のところに駆け寄りヒョンをAから引き剥がす。
「何…やってんすか」
「あれ〜?ミノ?どうしたの?」
ヘラヘラと笑うドンへヒョンとぽかんとしているA。
これは言ってしまわないと何度も繰り返す。そんなの俺が耐えられない。
「Aは……俺のなんで」
「え、え、ちょっと、ミノ!?」
顔を真っ赤にして俺の口を塞ごうとするA。
「へぇ、そうだったんだ〜。ヤキモチ焼いた?」
にやにやとしながらドンへヒョンが聞いてくる。絶対楽しんでる。
「あぁ、焼きましたよ。
もう手、出さないでくださいね」
そう言い残して俺はAの腕を引っ張っては、人目につかないところへ連れていった。
「ミノ!なんでみんなの前で言うの?!」
顔を真っ赤にして怒るA。俺は、俺の胸を叩いてくる腕を取ってはAを引き寄せ抱きしめた。
「お前が悪い。
俺のこと不安にさせるから」
そう耳元で囁くと眉を下げ、ごめんと小さく謝るA。
素直なところも愛おしい。
「学祭終わったら……いいよね?」
そう言いながらAの腰をする、と撫でる。
ピクリと震えるAすら可愛い。
「……うん」
立てなくなるまで愛してあげる。
俺の醜い独占欲で君の骨の髄まで。
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ゆんく(プロフ) - 最高です!!更新頑張ってください!応援しています! (2017年4月15日 23時) (レス) id: 66ed5bea11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カリナ | 作成日時:2017年4月7日 1時