無音の歌 (ページ16)

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- Kyuhyun side

放課後みんなで集まったはいい。
メンバーが全員揃っているのも合格。

だけどなんだよ、この気まずい雰囲気は。

ミノは頭抱えてるし、Aに関しては顔赤くして落ち着きがないし。
何なんだよ！

『キュヒョナ……』

横からそっとチャンミナが話しかけてくる。

「チャンミナ、お前も気になるよね？」

『当たり前でしょう、こんなの見てられない』

チャンミナがイライラしているのがわかる。だって机を指でトントン叩きながら足もパタパタ動いてる。

もうまさにイライラしてるよね、チャンミナ。

…もう僕も我慢出来ない。

「ねぇ、Aとミノは何でそんなよそよそしいの？

昨日の仲の良さはどこに行ったの？」

『あ……』

口を開こうとするAとミノが目を合わす。その途端顔を赤くして2人とも俯くものだから、

チャンミナの堪忍袋の緒が切れた。

「あーーーー！！！！もう！！！！

2人とも何があったのかはっきりしてください！

ミノ！！ほら書いて！！」

そういってミノにメモ帳とペンを突きつけたチャンミナ。ミノはあたふたしながらもそれらを受け取って何かを書き始めた。

その間もAはそれに気が付かないのか俯いている。

ミノが書き終わったメモ帳をチャンミナにおずおずと渡すと、

ん？

チャンミナ、その顔はなんだ？

なんでそんなに目を見開いてんだ？

『ミノっ！！！ちょっと来てください！！！』

チャンミナは机にダンッ！とメモ帳を勢いよく置き、ミノを引きずって出ていった。

その音に僕もAもビックリ。

唖然としながらもチャンミナが置いていったメモを手に取り、書かれた文字に目を通す。

【僕が、Aにキスした】

ふーん

キスね

……ん？

あれ…？

「…き、キス？？？？」

『えっ、ちょっ、キュヒョン君！？』

「…A、キスってどういうこと……？」

『えーーっ…！！？？そのメモ何が書いてあ……

あああああああああ！！！！！』

…キャパオーバーだよ、A。