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7月の日差しがきつく照りつけるある日
今日は初めてSW男子高校に通う日だった。
せっかく2年も過ごした前の高校を離れるのは惜しかった。友達とも離れたくはなかった。
でも親の仕事の都合での引越しだから仕方ない。
…それにしても暑いなぁ
シャツの袖で汗を拭きながら歩き続けた。ベトベトするのは嫌い。もうすでに家に帰ってシャワーが浴びたくて仕方ない。
暫く歩き続けていたら僕の横で高く長く続いていると思った塀が途切れた。
高校についたんだ。
……ん? 高校? これが?
「…でっか」
本当に高校かと思うくらい綺麗で大きな建物。塀の柱に「SW男子高等学校」と書かれているから間違いじゃない。
にしてもこれは…高校の建物って言えないな…
あ、驚いてる場合じゃない。とりあえず職員室に行かなきゃ。
来校者入口から校舎の中に入ればまだ時間が早いからか人は疎らで、歩いていて目の前にいた人に声をかけた。
「すみません…職員室ってどこですか?」
声をかけた相手は前を向いたままこちらを見ない。すたすたと歩き続けていく。
…聞こえなかったのだろうか?
僕はさらに大きな声で
「すみません! 職員室どこにありますか??」
それでも反応しない彼。
ちょっとムッとした僕は
「ねぇ、聞こえないの? 職員室は……」
思い切り彼の肩を掴んで。
こちらを向かせた彼の顔は
『…っあ、』
どう見ても怯えていた。
本当に聞こえてなかったんだ…。
それなのに怒鳴ってしまったことで物凄く申し訳なくなって、
「あ、ごめん……驚かせるつもりはなかったんだ」
って謝った。それでも彼は泣きそうな顔をしていて…。どうしたらいいものか。
ふと彼の顔を見つめたら大きな瞳が一段と目を引く。小さな顔に大きな存在感を持つ目。
この世でいう所謂イケメンってやつだ。
何故だかその顔に魅入っていた
『…っ』
いつの間にか去ってしまった彼にも気が付かないほど、僕はこの時すでに彼の雰囲気にのまれていたのかもしれない。
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ゆんく(プロフ) - 最高です!!更新頑張ってください!応援しています! (2017年4月15日 23時) (レス) id: 66ed5bea11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カリナ | 作成日時:2017年4月7日 1時