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長男の事情 ページ3

小さい頃から、一緒に遊ぶ女の子がいた。


名前はA。


我が黒薔薇家と並ぶ名門、睡蓮家のご令嬢。


いつからか、僕は...僕らはAに恋をしていたんだ。

まあ、僕の場合は見た時に恋に落ちていたけれど。


そして、恋心を隠したまま大人になっていったとき、それは起きた。


僕らとAの母上と父上たちが亡くなってしまったのだ。


もちろん、僕らも、Aも悲しんだ。


けれど、これで天涯孤独の身となってしまったAを僕の、僕らの花嫁として迎える口実が出来たのだから。


ああ...!Aが僕の手の中に!


僕の、花嫁となっていつかは...

黒薔薇の...僕の子を産んで貰うんだ。


愛しているよ。A。

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作者名:紅子 | 作成日時:2017年7月25日 1時

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