佐藤くん と 中島くん。３

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「ここは Xがこうなって、するとyが…」









数学の授業なう。









５時限目って 1番眠い時間なのに。そんなときに数学。









先生の話なんて全く理解できないや。









ぼ〜、っとして、窓の外見つめて。









来年は３年生なのに、勉強は全くと言っていいほどできない私。









もっと頑張らなきゃな…。









そんなとき、ポケットの中で携帯が震えて。









授業中だなんて 全く無視で携帯をチェックした。









＞ おい。真面目に聞け ばーか









……勝利からだ。むかつく。←









＞ そんなこと言うなら LINE送ってこないでよ！









勝利の方を振り向くと、 前むけ、って顎で合図された。









…変なの。(笑)









大きなあくびをして、渋々前を向いて シャーペンを握った瞬間、再び携帯が震える。









今度はなんなのよ！ って思って勝利を見ると、真剣にノート写してらっしゃる。←









誰だろう？またメルマガかなんかかな、？









＞ 今日バイト休みだよね？
放課後そっち行くから待ってて









わわ！ 先輩から……！///









直接話してるわけじゃないのに、携帯の文字を見つめてドキドキ。









う〜、幸せだ(涙)！









あんなかっこよくて優しくて、なんでもこなせる人。他にいません。









改めて 大好きだなあ、って実感しちゃう。









＞ はい ！今日はお休みです。
放課後 楽しみにしてます(*^^*)









ふふ、早く終わんないかな〜…。









先輩とのトーク履歴を見つめて、ニヤニヤ。//









よし、残りの何分間か集中してがんばろう。









私は先輩に会える！と思って 真剣に授業を受けて、ノートとって。









恋の力って、すごいな、って 思った。









誰かのおかげでこんなにも頑張れてる自分がいる。









こんなに幸せなことって、他にないんじゃないかな？

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