佐藤くん と 中島くん。２

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「あ、そうだ 。今日も武井さん居ないんだってさ」









「そうなんですか？じゃあ今日も…」









先輩と、ふたり…ですか？









そこまでは言えなくて、途中で口を瞑る。









「んや、今日は立花もいるってさ。」









立花さん…、そういえば初日に挨拶したっきり話したこともないや…。









たしか大学生で 背が高くて…クールな人だった。









「そうなんですか…。」









残念だなぁ…。なんて不覚にも思ってしまう私。









でも逆によかったかもしれない。2人きりだと全然集中できなくなっちゃうから…。









「っはは、残念だな。」









先輩は、私の頭をぽんぽん、っとしていつもみたいに くしゃっと笑う。









…私の大好きな笑顔。









…先輩の手って、いつも温かいんですね…。









ぽんぽん、ってされてるだけなのに、全神経がそこに集中して、先輩の手の温もりがすごく伝わってくる。









その度に、顔が熱くなってくのがわかる。









私…本当に先輩のことが好きなんだな…。









先輩は、なにを想ってますか…？









どうして私に構ってくれるんですか…？









先輩…私がもっと 美人で魅力的だったら…









好きになってくれますか…？









そんな疑問がたくさん浮かんでくるけど、口に出せるわけもなくて。









私、ほんとになにもかも不器用だ…。

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