春が終わる 矢巾side. ページ31
矢「俺はさ、勝手にプレッシャー感じて、自己嫌悪になってさ。結局、引っ張るべきチームメイトに助けられてんだぜ?」
こんな情けねえ主将があってたまるかよ。
呟く。
すると縁下は声をあげて笑った。
縁「あっははは!!矢巾もそんなこと気にするんだなぁ!」
矢「なっ!?」
縁「あー、びっくりした。」
笑いすぎたからか、目の涙をぬぐいながら、
縁下は俺を見た。
縁「もっと自信家で、及川さんみたいな人なんだと思ってた。」
矢「馬鹿にしてんだろ!」
縁「してないよ(笑)」
縁下は、俺もそうだよと呟いた。
縁「あの人たちは、俺らの中でもすごく大きい。正直、俺が大地さんの代わりなんて務まるのかーってヘコんだ日も少なくなかったよ。」
矢「やっぱり?」
縁「そしたら、なんて言われたと思う?」
矢・縁「『代わりになんてならなくていい』」
声がそろって、2人で笑う。
縁下はまっすぐ俺を見て、
手を差し出す。
縁「話せてよかった。今度は、試合じゃないところで会おう?今更だけど、LINE教えて。」
矢「ほんと今更だなw……絶対勝てよ。」
縁「わかってるよ。」
俺たちの、春が終わった。
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ちょこみんと(プロフ) - 北狐さん» ありがとうございます! (2021年1月11日 17時) (レス) id: bf2a4d63a6 (このIDを非表示/違反報告)
北狐 - 凄く面白かったです!及川さん、、、良いですね!!今更ですがとっても面白い作品に出会えて良かったです。お疲れ様でした! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 5618ba980a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこみんと | 作成日時:2020年6月6日 7時