主将組の苦労 矢巾side. ページ30
縁「いやー本当はさ、もっと早くこうして話せてたらよかったんだけどさ。」
時間なくて困ってたんだ。
と、縁下は笑う。
矢「で、話って?」
縁「ああ、うん。ごめん。わざわざ呼び出して何なんだけど、実はまだ話したい事まとまってないんだよね。」
矢「はぁっ!?」
縁「矢巾、声抑えて。」
縁下に言われて、口を覆う。
彼は「ごめんって」と、困ったように笑う。
俺は溜息を一つついて、縁下の隣に座り直した。
矢「なんか拍子抜けたわ。お前、結構しっかりしてそうだったから。」
縁「なんだよそれ。俺そんなふうに思われてたわけ?すごい誤解なんだけど。」
矢「そんな誤解でもないだろ。伊達工の主将…今は“元主将”か。二口。」
縁「うん。」
矢「アイツも結構いい加減なヤツだったじゃん。合宿んときの音駒と梟谷と、稲荷崎の主将もなんかマチマチで。あー梟谷の赤葦はまだマシだったな。」
縁「結局何が言いたいんだよ。」
矢「常識人がお前しかいなかったってこと!」
音駒の孤爪はダンマリで
何考えてんのかよく分かんなかったし、
稲荷崎の宮侑は思ったより自分勝手。
梟谷の赤葦はまだマシだったけど、
アイツもアイツでどこか掴めない。
そんな中で、
いつもやんわりとした空気をまとって、
チームをまとめていたのが縁下。
ただ優しいだけじゃなくて、
自分にも周りにも厳しくて、
たまに他校のこともまとめる。
しっかり褒めて、しっかり叱って伸ばす、
まさに母親。
***
ニコイチ投稿です!
久々に長くなった…
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ちょこみんと(プロフ) - 北狐さん» ありがとうございます! (2021年1月11日 17時) (レス) id: bf2a4d63a6 (このIDを非表示/違反報告)
北狐 - 凄く面白かったです!及川さん、、、良いですね!!今更ですがとっても面白い作品に出会えて良かったです。お疲れ様でした! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 5618ba980a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこみんと | 作成日時:2020年6月6日 7時