青城のマネは彼女が欲しい3

先輩がた ページ23

国「花巻さん、松川さん、岩泉さん！」

『うわ、お久しぶりです。』

岩「おう。見てたぞ、準決。」

松「俺らのリベンジありがとねー！」

花「お前らめっちゃ上手くなっててビビったわ！あと1年もな！すっげ上手いのいんじゃん！？」

『あー、近藤と美馬ですね。』




あたしはそう言って、1年を呼ぶ。

1年は岩泉さん達を見て、一礼。




近「近藤、哲哉です。」

美「美馬幸助です。」

咲「さ、咲倉隼人です！」

結「結瀬潤一です…。」

岩「俺は岩泉一。今大学一年。で、」

花「花巻貴大でーす。」

松「松川一静です。俺らみんなバレー部だったんだよ。」




結瀬が、少し気まずそうに問う。




結「みなさんって、大学生…ですよね。」

「「……。」」

松「あー、俺のことね。うん、そうだよ。岩泉と同い年。」

『見えないよね。』

花「Aはっきり言い過ぎwww」

松「確かに俺、見た目詐欺すぎて制服似合わなかったし。ちゃんと俺19よ？高校も留年ナシよ？？？」

『松川さんはどこへ行ってもそうだと思いますが。』

松「A、学年上がって、更に毒舌に磨きがかかったよね？？？」

花「Awwwあーもー最高www」




岩泉さんにポジションを聞かれて答えると、
バランスの良さに驚かれた。



岩「ウチはセッターが中心だからな。頼むぞ。」

咲「あ、はいっ！」



それぞれで声援をもらい、決勝へ挑む。




「これより、青葉城西高校対烏野高校の決勝戦を始めます！」




試合開始の笛が鳴る。

ここで、全てが決まるんだ。




矢「じゃあ今回も、“信じるよ、お前ら”。青城ーっファイッ！」

「「オォーッ！」」




サーブ権をとり、矢巾さんが構える。

向こうは、変人コンビを中心とした超攻撃型。

それを蛍や縁下さんが支えるという形。

主将が同じタイプなだけあって、
変わってなくて安定してる。




渡「矢巾ナイッサー！！」

国「ナイサー！」




矢巾さんのサーブが
相手コートのライン上へ落ちる。




縁・西「アウト！」




叫ぶ声が聞こえる。

笛が鳴り、審判の判定は…




『in(イン)…！！』




烏野から、先制点をとった！




矢「っしゃあ！」

金「矢巾さん、もう一本ナイッサー！」




拳を作る矢巾さん。




縁「悪い、ジャッジミスった！」

西「いや、俺もすまん！！」

田「切り替え、切り替え！」

日「次は一本でキーる！！！」




ああ、コイツらは、強い。

簡単に倒せる相手じゃないことなんて、

とうに知っている。

「残念でした」　矢巾side.→←みんなの涙

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