好きってなんですか？2

56 ページ11

.


『ごめんね？待たせちゃって』


渡「全然！お疲れーー！」


『お疲れ様ですっ』



上着をハンガーにかけて
翔太くんと向かい合わせで座る



渡「何飲む？そーいえばAちゃんは
　 お酒飲めるの？」


『少しなら飲めるかな？』



ほんとはお酒弱いんだけど
(まぁ下戸ってわけではないけど…)
翔太くんに子供っぽく見られたくなくて
少しだけ嘘をついた




渡「そっか！じゃあ少しだけ飲む？」


『ぅん！そーする！』



店員さんを呼んで注文すると
すぐにお酒が届いた



「「かんぱーい」」



ちなみに私はレモンサワー
翔太くんはビール



渡「っはぁーー！！！うまっ！！」


ビールを美味しそうにゴクゴクと
飲む姿を見るとそんなに美味しいのかなと
思わず見てしまう



渡「ん？どーかした？」


思ったよりも見てたみたいで
不思議そうに声をかけてきた


『あ、ううんなんでもないの
　美味しそうに飲むなーって見てたの』



渡「仕事終わりのビールは
　 マジで美味いよ笑
　 ビールは飲まない？？」


『んー飲んだことはあるけど
　初めて飲んだ時に苦くて
　それから飲んでないかなー？』


ドラマや映画などの打ち上げで
乾杯の時に毎回注がれているけど
初めて飲んだ時に苦くて
それ以来打ち上げでも飲むふりをして
他のお酒を飲んでいた


渡「わかるわかる笑
　 俺もビールの何が美味いんだよって
　 思ってた笑」




運ばれてきた料理を食べながら
仕事のこととかたくさん話してると
ついついお酒も進む




渡「あ、あのさ今度2人で出掛けない？」



『へっ？』


突然の誘いに少し驚いてしまって
変な声が出てしまった


渡「ごめん、無理にとは言わないけど
　 どこか2人で遊びに行きたいなって」



2人で出掛けるってデート…？
いやいやいや考えすぎ！

もちろん行きたいけど
大丈夫なのかな…


『私は…その…』


"ちょっと押すなって！"

"聞こえないんだもん！"

"静かにしろって！"


静かな部屋に隣の部屋の賑やかな声が
響き渡る



渡「えっ…ちょ、ちょっとごめん！」


『しょ、翔太くん…？』


翔太くんは慌てて部屋から出て行ってしまった


もしかして怒っちゃった…？
どうしよう…



翔太くんが部屋から出て行って10分…

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

渡「Aちゃんごめん…こいつらが…」


申し訳なさそうに襖を開けた翔太くんの後ろには
SnowManのみなさんが立っていた



.

57→←55

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す