好きってなんですか？

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望愛ちゃんの
横に座るとドキドキしてくる


可愛いなー…
うわぁ…めっちゃいい匂い…

って変態かよ俺…笑




『すみません…私のマネージャーが…』



　初めて会った俺にもグイグイくる
高橋さんに望愛ちゃん自身も
戸惑ってるみたいだったから
思ってることを言った



渡「いえ！全然です
　 すごく優しいマネージャーさんですね！」



「でしょー？Aも感謝しなさいよー？笑」


俺に同調してくる高橋さん
…って…ん？A…？？


『もー高橋さんたらー！！笑』

望愛ちゃんは違和感もないみたいで
一緒になって笑っていた

渡「A…って…？」


聞かない方がいいのかと思ったけど
気になってしまい聞いてしまった


『あ…えーっと…』


やべ…聞くべきじゃなかったのか…？


「いいんじゃない？渡辺くんなら
　って私が口滑らしたのが悪いんだけど笑」


初めて会ったのに
なぜか信用してもらえてることに
少し驚いた


『えっと…私の本名なんです
　早乙女望愛は芸名で
　本名はAAといいます』


渡「A…ちゃん…」


本名が非公開だった事は知っていたけど
こんな形で知れるなんて…
全国の早乙女望愛ファンに
マウントをとりたい気分だった


本名を知れた嬉しさを噛み締めていたけど
それが抑え切れなかったみたいで
望愛ちゃんから話しかけられた時
思わずクスッと笑ってしまった





お店に着き
高橋さんにお礼を言って
お店に入った




個室に通され
2人きりになると何話していいか
わからなくなる

今まで色んな女と遊んだし
慣れてるはずなのに
憧れてる人だとこんなにも緊張するんだと思った


望愛ちゃんも最初
緊張していたみたいだったけど
お互い話してるうちに
だいぶ打ち解けて話せるようになった


だから俺は

渡「早乙女さんのこと
　 望愛ちゃんって呼んでもいいかな…？」


本人がいないところでは
望愛ちゃんって言ってたけど
本人目の前にしては早乙女さんだし
望愛ちゃんって呼べたらいいなって…



すると望愛でもAでもいいって。


さっきはマウントとりたい気分って
思っていたけど
実際のところ
バレたらまずいし
ほんとはAちゃんって言いたいけど
望愛ちゃんにすることにした






あーーー
連絡先聞きたい…

いつもならすっと聞けるはずなのに…



結局聞けないまま
その日は終わってしまった



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