僕と狂気 ページ3
キララ視点。
「不屈の狼さんよぉ」
「最近調子乗ってるみたいだけどさぁ、」
「俺ら気に食わねぇの」
「その可愛い(笑)顔ボッコボコに腫らしてやんよ」
『は?』
「オ"ッ!ガ、グ、ゥゥ…」
「いだい…い、ぁ……………」
「……」
「……」
『喋れるならまだやれる』
「……」
「……」
「……」
「……」
『血、出てる』
『おれから血出てるみたい』
『ふふふっ(笑)ならおれ血まみれじゃん』
『あ、やっちゃった』
『喧嘩嫌いなんだけど』
『コイツ等が悪いよね』
『でもどうしよう。このままだと邪魔だよね。』
『担いで運んじゃおうか。』
『重いな、どこにやろう。コイツ等のボスの家の前でいいか』
『あ、肩まで血まみれ』
『このままだとカピカピだ。家帰って洗わないと』
『ただいま、母さん、父さん』
「おかえり…って、あら!血まみれじゃない!!どうしたの!?」
「どこか怪我してるのか!?」
『これ返り血だから大丈夫』
二人はおれの親。
母さんは慌ただしくってドジなんだけど優しいし料理がとってもおいしい。
父さんもポンコツだけど仕事はできるし優しいし母さんとおれを守ってくれる。
自慢の親だよ。
『料理作るね。』
「あら!ありがとう!」
「お前の料理は上手いから楽しみだな!ま、母さんには負けるがな(笑)」
「もー、お父さんったら(笑)」
仲いいなぁ
おれ、料理沢山勉強したんだ。
二人に褒めて貰うために。
前までは下手だったから、母さんが作ってくれてたけど、今はおれも作れるから母さんに変わってよく料理作ってるんだ。
『うえっ』
なんか、吐き気やばい
おれ、料理作ってると吐き気がするようになったんだ。食べ物の匂いがだめなのかな。でも食べてるときは大丈夫なのにな。
『できたよ。』
そういうと二人はいただきますをしておいしそうに食べてくれる。たくさんおかわりもしてくれるんだ。
でも、いつもちょっと残っちゃう。おれもたくさん食べるんだけど、毎回作りすぎちゃうんだ。
『また作りすぎちゃった…』
「あら、また?(笑)」
「じゃあ、明日の俺の弁当にしてもらおうかな!」
『うん。わかった。』
「お父さん、いいわねぇ…」
「ああ!」
「「キララの料理は美味しいから」」
ぐにゃ
吐き気がして視界が歪んでおれは倒れてしまった
「キララ!?」
「大丈夫か!?」
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作者名:綺羅 | 作成日時:2022年6月3日 21時