6話 ページ7
キララ視点
ソ「聞かないね」
ソ「たとえいたとしても一人二人…ほんの少数だろう」
『えっ、何何何の話?』
エ「!」
「えっ」
エ「どういうこと?」
ソ「そもそも一口に"農園"と言っても色々あってな」
農園の話か?
ソ「GFみたいな"高級農園"はごくわずか。ほとんどが"量産農園"なんだよ」
『!』
ト「"量産農園"?」
ソ「安価量産型の農園」
ソ「劣悪な環境でただ生かし太らせ出荷する」
ソ「そこで生まれた人間は言葉も解さない」
ソ「名前もない」
ソ「意思などない」
ソ「逃げようなんて考えもしないよ」
ソ「無論考えても逃げられないだろうがね」
ソ「因みに量産農園が数百とある中、高級農園はわずか4つ」
ド「4つ!?たったの!?」
ソ「お前達の言う"ミネルヴァ"の手引きがあるなら
ソ「GFを除けば他は3つだな」
ソ「お前達がどう知り気づき逃げて来たかは既に聞いた」
ソ「__が同じような芸当そう当然にはできないだろう」
ソ「出られたとして生きていられるか。その危うさはお前達も身をもって味わった通りだ」
ソ「脱走者には期待できない」
ソ「……だが」
ソ「"盗難"ならば稀に聞く」
「!?」
ソ「人間食いたさに農園を襲って盗む"鬼"はいる」
ソ「
ソ「
ソ「ただし、あくまで
ソ「何にせよ」
ソ「高度に知能を持った…お前達みたいな人間は農園外では他にいない」
ソ「それが現実」
『ソンジュさぁ、』
「?」
『希望って物を知らないよねぇ』
ソ「希望……?」
『知らないの?』
『絶対なんて事、無いんだよ?』
ソンジュが驚いた様子を見せる。ムジカも。
ム「貴方、もしかして……」
『待って』
『自分で話すよ』
手を後ろに組んで、改まって一礼する。
『改めよう。初めまして。"GFハウス"のみなさん。』
未だに困惑した様子の子供達。
『"量産農園産まれ"の秀才児、キララと申します』
時が止まる。
レ「っは……………?」
エ「量産農園産まれ……?」
ソ「嘘だろ、お前……」
左腕の袖を捲る。
そこにはれっきとした量産農園の印があった。
ム「それ……」
『うん。量産農園の印だよ。』
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綺羅(プロフ) - ルミナスさん» ありがとうございます。少しずつモチベが上がって来てるので頑張ります! (2023年1月24日 3時) (レス) id: 1c40c756d3 (このIDを非表示/違反報告)
ルミナス - 続き楽しみ!!!!!!!!!!!!! (2023年1月21日 12時) (レス) @page9 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - サラさん» ありがとうございます!今別のと同時進行なので、ちょっとずつちょっとずつやっていきます! (2022年8月23日 12時) (レス) id: 1c40c756d3 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 続き楽しみ!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月23日 6時) (レス) @page8 id: 0407d7412e (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 零さん» はい!頑張りますᕦ(ò_óˇ)ᕤ (2022年7月2日 23時) (レス) id: d514eccb9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 x他1人 | 作成日時:2021年12月12日 12時