幼馴染の誕生日 �� ページ21
．
【A side】
『私、機械オンチだからさ笑
本当は自分で使って、今日の写真とかいっぱい撮ろうかなって思ってたの。』
小さい頃から一緒にいたグク。
誕生日に何欲しい？って聞くと、
いつも返ってくるのは、
「Aと遊びたい」
という一言だけ。
そんなのいつもじゃん、
って思っていて、毎年毎年、
グクの誕生日をこんな風に
お祝いした感じにするのは
良くないんじゃないか。
それで考えたのが、思い出作り。笑
安っぽいし、
どこの青春通って感じだけど、
モノよりもずっとこっちの方が良いって、
私は思った。
グクも同じ気持ちだったらいいなって
思って、恐る恐る顔を見ると、
とても穏やかな笑顔を魅せてくれた。
JK「もう少し早くくれれば、
俺が撮ってあげたのに。笑」
『グクに渡したら、私の事ばっかり撮るでしょ？
私だけじゃなくて、私とグクの写真が良いから』
自分より私優先、
悪くいえばストーカー笑のグクだから、
今日1日渡したらカメラに没頭してしまう。
だから渡さずカメラの代わりに、
沢山自分のスマホで写真を撮ったりしていた。
グクはにやにやが止まってない。
ふふ、良かった。喜んでくれて。
JK「A、お前やっぱり、可愛いな」
『何を今更』
JK「明日から、これで学校でもAの写真撮っていいってことだよね？」
『ん？』
ん？
ショーが始まる10分前。
グクはカメラをテキパキと操作し、
構える姿はもうサマになっている。
『…学校ではいらないよね？』
JK「…え？だってこれ、
私の事何時でも撮っていいよってことで、くれたんだよね。」
んんん違うなあ！
なんかちょっと、違うなあ！
ちょっといい感じだったのに、
通常運転に戻ったグクは、
相変わらずストーカーぽい
発言を連発してくる。
JK「これからは、
俺の誕生日に、
俺にくれたカメラで、
俺のAを撮ってあげる」
『………おう』
否定しても無駄だから、
今日はジョングクの思いのままに。
『誕生日、おめでとう。ジョングク。』
ショーはまだ、始まったばかり―――。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2020/9/1
HappyBirthday Jungkook♡
終わり
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作者名：ろぜ
| 作成日時：2020年8月26日 21時
