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ふたつ ページ2








「あ〜、確かにあいつあんま笑わねぇな」

「ですよねーーーーー」


私の渾身の変顔、渾身のギャグ。いくらこれを見せても一向に笑う様子がない白布くん。最近では白布くんではなくて川西くんが釣れてしまうようになってきた。
いや確かに川西くんのスマイルもレアだけれど、レアなんだけども……!!


「あっ、じゃあ今日部活の見学来てみろよ」


ぽんっ、と閃いた! と言わんばかりに自身の手を叩き、瀬見さんはいたずらっぽく笑いながらそう言う。
その言葉に首をかしげた私を見て、瀬見さんはぽんぽんっ、とその大きな手を私の頭上で弾ませて言葉を繋げる。


「いいもん、見れるかもしれないぜ?」








瀬見さんの言う“いいもん”にまんまと釣られた私は放課後迎えに来てくれると言う瀬見さんの申し出を遠慮なく受け、体育館までの道を歩く。

うちのバレー部と言えば強豪中の強豪。顧問の鷲匠先生は怖いと有名だし、部長のウシジマさんも堅物で少しでも気に触ることをしたらそりゃあ恐ろしい目にあうという噂が流れるほどだ。
ぶるぶると体を震わせる私に声を掛けてくれた瀬見さんに噂の話をすれば、馬鹿にするように大声で笑う。


「いやぁ、まあ確かに若利は堅物だし笑わねぇし、何考えてんだかよくわかんねぇけど」


自分のところの部長に対して割りと言うんだな。
我ながらぽわぽわしてると思う頭でぼんやりと考える私なんか気にせず、瀬見さんは言葉を続ける。


「でもあいつ、バレー馬鹿だから大抵バレーのことしか考えてねぇし、いいやつだよ」

「……ふっ、素敵な人なんですね。ウシジマさんって」


ウシジマさんのことについて話す瀬見さんの目があまりにもキラキラしていて、自分の大事な宝物のことを自慢げに話す少年みたいで思わず笑みがこぼれる。

ああそうか。きっと瀬見さんにとっては、バレー部が大事な“宝物”なんだろうな。


「あ、今の話絶対白布には言うなよ?」

「え? なんでですか?」

「あいつ、若利のことになるとタガが外れることあっから……」

「え、それはそれで見てみたい」

「やめとけ」

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アリア(プロフ) - サクラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます! これからも頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします! (2018年10月30日 22時) (レス) id: 1d557e29fa (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - とても面白かったです!アリアさんのファンになりました!これからも頑張ってください!応援しています! (2018年10月30日 4時) (レス) id: a3fef1207a (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 鏡花さん» ありがとうございます!瀬見さんのスマイル欲しいですよね〜〜!0円は安すぎる……。白布くんのスマイル、1万円は高い気もするけどいくらでも払える……!!笑 コメントありがとうございます! (2018年10月29日 19時) (レス) id: 1d557e29fa (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 佐藤。さん» ありがとうございます! 川西くんどうしても出したかったんです……。そう言って頂けて嬉しいです!「スマイルの安売り」は割りと自分でも気に入っています笑 コメントありがとうございます! (2018年10月29日 19時) (レス) id: 1d557e29fa (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - 凄く面白かったです!瀬見さんのスマイルが欲しいです……何円でも払える気がします…笑。勿論、白布くんのスマイルも見たいです!なるべく安売りで……笑。 (2018年10月29日 18時) (レス) id: 9ea6e76f96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作成日時:2018年10月28日 21時

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