【HQ】私は清水潔子が嫌いだ

その３７ ページ41

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「いって…………｣



『縁下ー。お前何言おうとした？』




南雲に肩を壁に押し付けられる。




周りから見たら完璧カツアゲだろコレ……。





「……別に｣



『…………ふーん。


ならそれはまだいいけどさぁ………、距離が近いんだよ!!!!』



「…………はっ?!!｣





南雲にそう言われて初めて気付く。



確かに周りにあまり聞かれないようにしてたから少し近かったかも。




…………なるほど。

南雲に殺されない選択肢を考えるのに必死で気付いてはいたが深く考えていなかったあの鋭い視線は田中と西谷のか。





『ズルい!!あんなに清水さんと近いとかずるすぎ!!!!』



「……あっ、そう｣





もうこいつわけわかんねぇよ。





……てか、こいつどうしたいんだろうな。清水さんとの関係。



なんでかは知らんけど自分が清水さんのことを好きだってことを清水さんに隠してるし、
そのくせこの前の電話の時にはショック受けてたし……。





「……お前、そろそろ素直になれば？｣



『……えっ？なんのこと？』



「清水さんのことだよバカ!!｣



『いだいっ!!』





なんのこと？とかふざけたこと言う南雲にチョップを食らわせる。




クッソ、最近こいつと話してるとイライラしてくる。





「この前の電話のやつで考え直せよ。


このままだと清水さん、南雲が自分のこと嫌いだと思ってるまま引退しちゃうぞ？｣



『ふぬぐっ……!!

そ、それは嫌だ!!!!
でも本性は見せたくない!!!!』







…………こいつマジめんどくせぇ。

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