甘えん坊の彼女さん【赤 葦 京 治】

照れてない!! ページ24

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『べ、別に照れてない!!


今更名前呼び恥ずかしいとか思ってない!!!』



「…………思ってたんですか｣





しまった!! というような顔をして黙り込んだ優帆さん。




しっかりはしているものの、Aさんも結構な単細胞な気がする。





いや、天然なのか。







「………呼んでください。



まさか、俺の下の名前忘れたとか言いませんよね？｣



『そんなわけないじゃん!!』



「なら、言ってみてくださいよ｣



『……………』






また、むすっと頬を膨らませるAさん。





恥ずかしがってるAさんとか初めて見た気がする……。





ていうかまさか、人前で平気でキスしてくるようなAさんが名前呼びが恥ずかしいとか……。






本当この人めっちゃかわいい。






『………、じ』



「聞こえないです。

もっと大きな声で｣



『っ!!あかーしいじわる!!!』



「あかーしじゃないです。


京治、ですよ｣



『………けぃ、じ』



「よくできました｣





そう真っ赤な顔の彼女の頭を撫でると同時に花火が上がる。

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