マイキーの姉ちゃん2 (ページ1)

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本人次第ページ1

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万次郎『どういう事だよ……死んでねぇっていうのかよｯｯｯ!?一虎に刺されて、自分で腹刺したんだぞ……』

『えぇ、一時は危険な状態だったわ。並大抵の医者じゃあ死亡と判断するでしょうね』

堅『…バジは今どこに？』

『ついて来なさい』

…

ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ………ﾋﾟｯ…………

万次郎『……バジｯｯ!!!』

堅『生きてる…のか…？』

『えぇ。問題ないわ』

万次郎『よかった……』

『だけど目覚めるかどうかは別よ。一命は取り留めても目覚める事がないケースも少なくはない。今は手術が終わって経過観察でICUに入れているけれど、後に5日くらいで個室の部屋に移すわ』

堅『面会は可能なのか？』

『えぇ、但し万次郎と堅坊のみ面会は可能よ。バジノスケの事は他言無用。わかったわね？』

万次郎『はぁ？なんでだよ』

『…そういう、決まりなの』

堅『…分かりました』

万次郎『はぁ？ケンチン何言ってんだよ!?』

堅『決まりならそれを守るしかない。お前の姉ちゃんの立場も考えろ』

万次郎『……わかった』

『いい子。それじゃ、私はバジノスケの家族に説明があるから。フロントまで戻れるかしら？』

堅『はい』

『無いとは思うけれど、誰かに絡まれるような事があったら"火の鳥のツレだ"と言えば伝わるから。気をつけて帰りなさいね』

ｶｯｶｯｶｯｶｯ……

万次郎『…火の鳥…？』

堅『帰るぞー』

万次郎『…ん』

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『今回の手術の費用についてですが本来なら7千万になります』

「…そ、そんなに…！」

『本来なら、です。佐野万次郎のご友人であられると認知しております。場地圭介くん。幼い頃から仲のいい友人のようですね』

「はい…空手の道場で知り合ったようで…どうしてそれを…？」

『私は佐野万次郎の姉ですから、場地圭介くんとも面識があるのですよﾆｺ』

「…!!」

『場地圭介くんは私の弟に必要不可欠な友人であり大切な仲間ですから…。弟の悲しむ顔が何より苦手なもので…。
場地圭介くんが目覚めた時その後の生活のサポートなどを怠らない事をお約束に今回の手術費用、及びその他費用を全額無償でご提供させていただきます。

命より高い物はありませんよね？お母様』