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大きくなったね、堅坊(改) ページ6

『それにしても堅坊……』
『あ?』

自分より背が高くなったドラケンを見上げてどうしてそんなに大きくなった、とでも言いたいような顔をする。

『おっっきくなったね…』

『毎日牛乳飲んでっからな』

『いや…牛乳飲んでてもそんなに伸びないから!?…180cm超えてるね…』

『まぁな』

『道理で中防には見えないわけだ…』

確かに牛乳はカルシウムが豊富で身長を伸ばすにはもってこいなのだがそれにても中学生で180cmとなると、うちの万次郎も毎日牛乳飲ませればこんなに大きくなれるのか…?医者のくせにそんな事を思ってしまった。

『ホントだよなぁ、ケンチンデカすぎ』

『お前は揚げパンばっか食ってねぇで牛乳飲め』

『揚げパンしか食わねぇよ、俺は』

『…』

『ケンチン今俺のことチビって思っただろ』

ドタドタドタ……ギャーギャー…

揚げパンね、美味しいけれど給食はしっかり食べなさい。としみじみ思う。
給食ほど栄養が整っている食事なんてこの先もう食べることはなくなるのだから。

ちょっと離れたところで暴れるドラケンと万次郎はとりあえず放っておくとする。

『そういえばタカリン、手芸部なんだってね?』

『あ…あぁ』

突然話を振られ焦ったのか、ちょっと体が引いた。

特攻服(トップク)見せてもらったよ〜万次郎から。綺麗に刺繍まで縫い上げて…本当に不良なの?』

『はは…よく言われる。特攻服(トップク)は俺の自信作だからな』

不良のフォーマルは特攻服。三ツ谷が作り上げた特攻服は縫製もよく、暴れても破れにくいと万次郎が絶賛していた。

『はぁ…懐かしいなぁ… 特攻服(トップク)…いい響きよねぇ…♡』

『そういや前はチーム入ってたんだっけか?』

『もちろん♡』

『そうなんですか!?どこ、どこのチームですか!?』

いい食いつきっぷりで話に入ってきた千冬。場地にべったりな子なのは知っている程度で、天音にあまり興味を示さなかったので会話をする機会すらあまり無かったので、ちょっと嬉しい。

『やぁだぁ♡千冬ちゃん私の過去興味ありありなのねぇ♡可愛いぃぃ♡』

『ちょっ…マイキーくんに殺されますから…!』

佐野家の姉とは(改)→←久しぶりのエマの手料理(改)



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作者名:月影玲 | 作成日時:2022年2月20日 21時

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