マイキーの姉ちゃん【東リベ】 (ページ2)

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ぐずぐず姉ちゃん（改）ページ2

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『あ、飛行機雲』

『……あちぃ』

季節は夏。唸るような暑さに見舞われていた。青く澄み渡り、照りつける日差し。夏の象徴入道雲。セミの鳴き声で暑さが倍増…。
日本の夏はエアコン無しでは生きられない。

『姉ちゃん…いつ帰ってくっかなぁ…』

『お前本当姉ちゃん好きだよな』

『はぁ？当たり前だろ。姉ちゃんは俺の全て』

フンスと鼻をならし自慢げに言うマイキー事佐野万次郎。佐野天音の実の弟であり彼もまた、姉が大好き重傷者である。

『…シスコン』

『うっさいケンチン』

『痛っ』

ドラケン事龍宮寺堅も尊敬はあるが佐野姉弟の溺愛ぶりには少し引き気味であるんだとか。

東京___成田空港

『あぁジャパン…ここ日本…かえってきたぁぁぁ』

「ちょ…叫ばないでくださいｯｯ」

十時間以上も飛行機に乗り座りっぱなしだったとは思えないほどの大きな天音の声が成田空港に響き渡る。

『連ちゃんバブ』

「ありません」

『え？アメリカから帰ってきたら乗っていいって言ったじゃん！？』

「そんな事言った覚えありません！。外科医の貴方が単車なんて乗って事故でも起こしたらどうするんですか…僕の立場にもなってください」

『やだやだやぁぁぁだ!!!バブ乗りたぁぁい!!!』

「ダメですｯｯｯ!!!」

バブとは不良時代から乗り回している単車。医者になってからは鍵を連に没収され乗れずにいた。

今回のアメリカでの仕事が終わったら乗ってもいいと口約束をしてアメリカに飛んだのだ。

『……る』

「不貞腐れてないで行きま「やめる」はい？」

『医者なんて辞めてやるぅぅぅ!!!』

「そうですか…やめるんですか…は？やめる!!!???」

『ふわぁ……もう一生生きていける分の金はあるし』

「そういう問題じゃないですよｯｯｯ!!!世界中にある契約を放棄なんて＿＿」

『じゃー解約してきてよ』

「できませんっ!!まったく…行きますよ」

ムクれて動かない天音を引きずり成田空港を後にした。