一枚目はあなたに２ ページ44
《で！！その最っ高のパンができてのは元はと言えば誰のおかげ？？》
司帝国跡地にいる女記者、南から電話がかかってきた。パンが美味しいことしか頭にない今の彼らには…
「「フランソワ〜〜」」
《違うでしょ！！いや違わないけど、フランソワもそうだけど。私が虎の子の復活液あげたからでしょー！！ほら！作ってくれるって言ってた約束の交換条件、私忘れてないからねー！！》
千空「あ〜〜。ｸｸｸ、口から適当ぶっこきすぎだろ、メンタリスト！！」
ゲン「いや〜、ノリで約束しちゃったからさ〜♪作れるでしょ、千空ちゃんとAちゃんなら？」
作れるか作れないかは文明の発展具合によるというのに。もしも作れなかったらどうしていたんだ、ゲン。
A「細かい細工がいるね。カセキの職人技が欲しい」
コハク「カセキは老体だぞ。石神村まで徒歩は遠かろう。軽々に呼びつけて平気なのか？」
心配するコハクと、電話の向こうで俺がおぶるという大樹の声も聞こえた。
《オホホ、ありがと。だいじょぶよ、ワシなら。千空、A。主らも別れてからどんだけ時間あったと思ってるの？職人なめちゃダメよ……！？》
ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞという音ともに、車がやってきた。文字通り車が走ってきたのだ。まるでオープンカーのような車が。
カセキ「Ｗピストンで坂も登れるようになったスチームゴリラ
空いた口が塞がらないとはまさにこの事。すごいのは車だけでなく、カセキの服装もだった。
カセキ「イケてるでしょ？Aも衣装チェンジしたし、ワシこれからこの格好で行こ思って。んでわざわざワシ呼んで、何作っちゃうの、今から？」
カセキにﾋｿﾋｿと耳打ちすれば……いつも通り(？)服が弾け飛んだ。ダンディなイケおじの服は一瞬でなくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Saki | 作成日時：2022年12月15日 13時
