パンがなければ麦から作ればいいじゃない４ ページ37
数日後、大樹くんの畑からは種を埋めたところに小麦がミッシリ伸びてきていたのに対し＿＿マグマと
大樹「粉々にした貝殻だ！大昔に千空とAが教えてくれたのを覚えていてなー。科学の難しい理屈は俺にはわからんが、念のため作って撒いておいたんだ……！！」
きっとアレだ。中和したんだ！！
小さな予想。確かめるために気球にいるであろう科学者くんへ電話をかける。
カエデ「中和……であってるかな！？」
《ｸｸｸ、カエデ、テメーやけにテンション高ぇじゃねぇか。ハッキリ言うには指示薬で調べてみるのが科学式だ》
カエデ「リトマス試験紙っぽいの、どうやって作るの？」
《アサガオを、洗って潰して、紙に染み込ませる》
ゲン「これってもしかして！学校の理科で使ったアレ、リトマス試験紙！的なやつ……！？」
カエデ「リトマス試験紙はコケで作るからこれは違うよ。アジサイの花と違って反応は一緒って千空くんは言ってたけど」
大樹「試験紙をつけたら……マグマや
カエデ「つまり！！」
《ｸｸｸ、テメーの勝ちだ、大樹。小麦は土が酸性だと育たねぇ。テメーは理屈一つ知らねぇ雑頭なりに、しっかり石灰で中和してたんだよ。カエデ、テメーも当たりだ》
カエデ「っしゃー！100億点ちょうだい？」
《あー？……ｸｸｸ、100億点やるよ、カエデ》
まぁ、麦の品種なんて分かんないから、どのみちトライ＆エラーしかなかったんだけど。
マグマくんと
作業していた大樹くんに、杠ちゃんが麦わら帽子を渡す。
みんなが大樹くんを食糧王と認めた瞬間だった。
パンがなければ麦から作ればいいじゃない５→←パンがなければ麦から作ればいいじゃない３
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Saki | 作成日時：2022年12月15日 13時
