パンがなければ麦から作ればいいじゃない１ ページ34
ｼﾞﾘﾘﾘﾘ ｼﾞﾘﾘﾘﾘと地上探索チームが歩いていると、気球から着信がきた。
クロム「なんか沿岸部に生えてる、とか言ってんぞ」
《そこに生えているぞ。金色に輝く猫じゃらしが！！》
A「ヤギの群れがいるほど肥えた一帯だからな。空から探しまくれば自生しているものがすぐに見つかる」
《小麦、パン作りかーーー！！》
羽京「ここから先は食糧を、育てて創り出すんだ。人類の手で……！！」
気球を下ろし、小麦を収穫する。
千空「保存食糧の王様、パンを作る！！『パンがなければ麦から作ればいいじゃない』っつう話だ……！」
A「石化光線の発生源を探る大航海時代の長旅だ。保存食が大量に必要だ、パンが作れなければ話にならない」
ﾊﾞｯｼｰﾝとフィンガースナップが鳴る。
龍水「ブリオッシュ！スフォリアテッラ！パン・オ・ショコラ！」
意気揚々とパンの名前を上げる龍水に、必殺技の名前かと首を傾げるコハク。気にせず千空は冷静に言い放つ。
千空「誰が焼けんだ、んなセレブパン。保存食だっつってんだろ。乾パンだ、乾パン」
龍水「はっはー！それもこれも全部作ればいい。俺は世界一の欲張りだからな！！」
クロム「そこまでは小麦の量ねぇぞ」
脱穀を終えた小麦を指さして冷静に言うのはクロムだ。やはり原始の世界で一人科学を発展させていた彼はそういう冷静に物事を考えることが得意らしい。
龍水「だからこその農耕だ！」
コハク「ハ！面白い。人間が種を
羽京「この村の近辺に種を
振り返った赤いガーネットとバチッと目が合う。
A「さすがにここは山間部すぎる。水はけも厳しい」
千空/A「畑作るなら関東平野だ」
千空「大樹たちゴリラチームが火ィ吹くぞ……！！」
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作者名：Saki | 作成日時：2022年12月15日 13時
