New World Map２ ページ32
翌日から早速、気球を使った大捜索が始まった。
《いつまでもガキみたくはしゃいでんじゃねぇぞ、雌ライオン。とっとと働け》
気球に乗り、空を翔んでいることにはしゃいでいたコハクに千空が言ったらしい。
クロム「おぅ、そうだぞ。コハクの視力頼みなんだからよ！じゃなきゃ俺だって乗りたかったぜ、もっと！」
羽京「地上探索チームも大事だよ」
地上から探索するのがクロム、羽京、私。気球から探索するのが千空、龍水、コハク。互いに携帯電話と望遠鏡を持っている。
《探しているその石油とやらは空から見ればすぐ見つかるのか？》
《可能性ゼロじゃねぇがな。運に期待は科学じゃねぇ》
A「携帯電話で気球と地上探索の私たちとで連携して地道に地形を測りながら相良油田に迫る」
《俺らはこの目で、新世界のワールドマップを作るんだよ……！！》
《む、あの林はもしや…》
コハクの見つけた林の詳しい場所を気球から教えてもらい、 地上探索の私たちが実際に近くまで足を運び、望遠鏡で見る。
A「杉林っぽいな」
クロム「素材王に任しとけ！ルートも分かるぜ、あそこなら！！」
羽京「建築材の宝庫だね」
地形を測りつつ、手元の地図に場所をメモする。
《ゲームのマップ作るノリで、地図にお宝ポイントをガンガン入れてくぞ！》
《ハ！なかなか楽しくなってきたな。クロムに相談しつつ鉱山でも探すか》
《なんだ、動いているぞ。動物の群れか！？当たるぜ、船乗りのカンは……！》
龍水の指示に従い、野生動物の群れがあるらしいという方角へ地上探索チームは歩いていく。望遠鏡で見える程度の位置まで来ると、羽京の耳がそれを拾った。
羽京「老いてはぐれたらしい個体を近くに一体見つけたよ。野生化したヤギの群れだ！」
望遠鏡で見てみると、遠くにヤギがいるのが見えた。近くまで歩き、羽京の弓でヤギを獲られる。
羽京「ごめんな。偽善と言われようと感謝して、残らずたべるから」
気球を一旦下ろし、見つけたヤギを昼食に食べつつ情報交換をしつつ一枚の地図にまとめる。午後もそのまま探索を続けていく。
地道に地形を測り、お宝ポイントも地図に書き込んでいく。一ヶ月ほどでかなりの面積の地図が埋まった。
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作者名：Saki | 作成日時：2022年12月15日 13時
