資源の王様２ ページ13
龍、水……？
コハク「りゅうすい？そういえばさっき君が…」
「ダメダメ！！やめた方がいい、彼は！！」
千空「勿体つけんな、とっとと言いやがれ。腕は立つ、だろ？挙げかけたっつうことはよ」
ここ、七海学園のオーナーは海運業の王様七海財閥
グループ総資産は200兆円。
「その一族のとんでもない道楽息子が…この彼、七海龍水…！！ちっちゃい頃から乗り物模型＿＿ボトルシップとか億単位のお小遣いで集めてたらしいんだけどね」
「「お小遣い億！？」」
「ついに飽き足らず本物の帆船作らせちゃった。中学生の時からずーーーっと！自力で帆船乗り回して、世界中遊び回ってるの」
龍水、かぁ…
『今度のハーブティーは自信作だぞ！』
大樹「凄腕じゃないかー！！」
コハク「実践経験は何よりも貴重だぞ」
「言ったでしょー、とんでもない道楽息子って！私なら他の人選ぶけど？龍水くんより凄腕はいないけど、龍水くんより性格がアレな人もいないから！！」
しかし、千空は既に復活液を手にしていて、
仁姫「究極の二択ってことかい！普通レベルのマトモなのをとるか、腕は超一流のヤバいのをとるか…」
A「もう遅いけどね…」
「「秒でかけてる！！！」」
千空「ｸｸｸ、腕優先に決まってんだろうが、そんなもん！」
ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗと石化が解けて第一声が＿＿＿
龍水「はっはー！！戻ったぜついに！！世界は再び俺のものだ！！」
だった。
「「……………」」
「ね？」
龍水「＿＿もしや貴様らが俺の事を助けたのか？なら礼はするぜ、無粋だがな！執事のフランソワから小切手を貰い、100億でも200億でも好きな額を書くといい！フランソワ！！」
そう言ってﾊﾞｯｼｰﾝとフィンガースナップをするが、フランソワは現れない。
龍水「…ﾌｩﾝ、どうやらそういう次元の話でもなさそうだ。当たるぜ、船乗りのカンは？文明は滅び、七海財閥も俺も資産の全てを失った＿＿＿違うか？？」
千空「あー、そうだ。ご理解ソッコーで実におありがてぇ」
龍水「はっはーー！！最高のチャンスだ。貴様らよくぞ起こしてくれた。世界中の所有権が消えたのなら、今から全てが手に入る……！！」
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作者名：Saki | 作成日時：2022年12月15日 13時
