石の世界の二つの国３ ページ41
大樹「あぁそうか！司のとこか！……なに！！？」
グイッと杠に顔を近づけ、杠を前後に振りながら問い詰める大樹。
大樹「なんでだーー！？千空とAを死なせたあぶない男だぞ！いや、死んでないが！たしかに元はいい奴だが……じゃなくて。少なくとも司は千空とAを殺したと思って＿＿＿」
千空「ｸｸｸ、それこそが今回の大戦果じゃねえか」
よくわかっていない大樹に千空はとてもわかりやすく説明する。
千空「司は俺とAの居場所をあの世だと勘違いしてる。一方俺らは司の居場所がいつでも分かる。こんな有利なバトルはねぇ！」
A「君たち2人が司帝国にスパイとして潜入してくれていれば……ね」
大樹は内容を理解したのか目を見開く。
千空「ミッションの詳細は杠に伝えた。大樹テメーは杠を護れ。雑アタマは余計なこと知らねぇ方が強ぇからな」
大樹「ああ！わかった。任せろ……！」
いまだに当て木と布をつけている千空。石に引っかかって歩きにくそうだが構わず話を続ける。
A「司はこれから奇跡の水で若者のみを増やし武力で統べる新世界を作るはずだ。その司帝国を倒して人類浄化の大量破壊を止めるには……」
千空「科学で戦う、革命軍を作るしかねぇ！！」
杠「千空くんとAちゃん2人でどうやって…」
大樹「そうだ！奇跡の水ショー酸を司に押さえられてたら、火薬も作れんし肝心の人間が増やせないんだぞー！？」
焦ったように尋ねる2人に千空は冷静に応える。
千空「あ？んなもん手は1つっきゃねぇじゃねぇか。狼煙をあげた謎の連中を捜しだして仲間にゲットするんだよ……！！」
大樹「つまりこの先は俺たちは司帝国でスパイ、千空とAは科学革命軍。別れて戦うわけだな」
千空「ｸｸｸ，そういうこった。切ない別れにお涙も溢れまくるぜ」
これを最後に私たちは二手に別れた。
反対方向に歩いていく。すると突然、
「千空ーーー！！Aーーー！！必ず………」
と少し上から大樹の大声がした。大声はダメだと言われたのを思い出したのか、言葉は途中で止まる。
代わりに大樹は右拳を握りしめ、天に掲げる。
千空「ｸｸｸ、俺とAが戻るまでちーーーっとだけ待ってやがれ。なぁに、3700年待ったんだ。今さら数ヶ月数年どうっつぅこたねぇだろうよ」
首に巻かれた布をとき、当て木になっていた枝に布を縛り付ける。
必ず立ち上げる、科学の王国を＿＿＿＿
もうすっかり、科学王国の旗だ。
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
