純白の貝殻３ ページ24
司「千空、A。君たちは心の汚れた年寄りたちまで全員助けるつもりかい？」
司は浜に上がり、話を続ける。
司「うん、彼らも最初はしおらしく感謝するだろうね。だが文明が戻れば必ず《そこは俺の土地だった》《家賃をよこせ、税を払え》…また持たざる弱者を食い物にしだす。もうそんなことはさせない」
司から威圧感が押し寄せてくる。
司「ここは石の世界。まだなんの汚れのない楽園だ。純粋な若者だけを復活させて、このまま誰のものでもない自然と共に生きていく、人類を浄化するチャンスなんだ！君たちもそう思わないか？千空、A」
千空「全っっ然1�个盪廚錣佑Г覆�〜。俺はメカやら宇宙やらドラえもんやらに唆りまくりの、テクノロジー大好き少年なもんでな？科学の力で人類全員！もれなく助けてやるよ」
これが千空の覚悟、圧倒的な存在感を持つ彼に千空は臆せずいい放った。
司「Aは？」
……私か。どう応えるのが正解か、頭を回して答を探す。
A「君の言う通り、汚れた人間がいるのは間違ってないよ。けどね『全部欲しい』が私の目標だからそこだけは変えられない。私は、君に協力しない」
海の静寂に従うように静かに告げた私は、圧で脅えているように見える千空の横に立つ。
千空が言っていた、悪代官の方がずっと良い気がしてくる。少なくとも若者は復活させたい司にとって石化復活液のレシピは必須。そこがvs司の鍵となるのは間違いない。……恐らく千空も同じことを考えてるだろう。
とにかく、復活地点付近の硝酸のことだけを隠せばいい……
大樹「やったぞ千空ー！Aー！司ー！」
大樹が何か持ってこちらへ走る。あの小さな土器、確か杠用の硝酸が入るはずの……
まさか………！！
大樹「溜まってたぞ！洞穴の奇跡の水が！今度こそ本当に杠を助け出せるぞー！」」
予感的中な上にタイミング最悪。大樹の奇行だけはこれはどうやっても読めないな、なんて思ってしまう。これはただの、世間一般で言うところの現実逃避と言うやつなのだろうが。
千空/A「……」
…千空、なんと言うか、まるでこの世の終わりのような顔してるな。こんな顔出会ってから今日まで日数は浅いが、今まで見たことないな。
とにかく、起こってしまったことは仕方ない。これからどう動くか……私は頭を抱えそうになるのをなんとか堪えた。
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
