純白の貝殻１ ページ22
司「改めて獅子王司だ。司で構わないよ」
千空「この世界じゃ苗字も意味ねぇわなぁ頭がマトモな科学担当千空と知識担当Aだ」
A「怪我の手当くらいは出来る、なんかあったら言って」
千空「頭が雑な体力担当大樹だ」
大樹「頭が雑な大樹だ、よろしく！考えることは全部、千空とAに聞いてくれ！」
司「なら、俺は武力……狩猟担当だね。俺が仲間になったからには二度と獲物に不自由はさせない」
その翌日から宣言通り、大量の食糧が手に入った。いやホント大量に！たった槍一突きで魚十匹とか捕獲してた。幻想は彼の方かもな。
捕獲した魚を私が捌く、その間に千空が火を起こしてくれた。捌いた魚は火の上に吊るしておく。
大樹「なるほど、釣ってすぐ焼けば！冷蔵庫なしでも腐らないわけだなー！」
千空「焼いてる訳じゃねぇよ」
A「塩漬けにして脂の少ない木屑を焚いた煙でいぶりながら乾燥させる、いわゆる燻製」
司「俺と千空、Aのチームなら保存食は心配なさそうだね」
千空「これでやっと文明の一歩目に行ける」
大樹「まだゼロ歩だったのか！？」
まぁ、大樹ならそう思うのも無理はないか。
千空「さ〜楽しいクイズの時間だぞ。科学文明にまず欲しい、一番重要なものはなんだ？正解者は100億点な」
大樹はうーん、と悩んでいた。
大樹「スマホか！？」
A「確かに便利だな」
千空「いーなースマホ！欲しいけどなー！何百万年ワープしてんだデカブツ！！」
司「…鉄、かい？」
A「鉄もいいけどまだ先だな。千空、正解発表の時間だぞ」
千空「炭酸カルシウムだ！！」
大樹「なるほどー！例によって全然わからん！」
司「石灰か！」
全くわけがわからんという顔の大樹とは違い、司は別名を言い当てた。ちなみに英語ではLime。
千空「そこの雑アタマでも分かる言い方で言うとそれな、グラウンドの白線引きだ」
大樹「つまりその炭酸ナントカゲットのために体育倉庫を探すんだな？」
A「……銅か何かで建てられた学校があれば残っているかもしれないね」
千空「あー、それなー、体育倉庫なーー！あったらいいなー！3700年後のこの世界になー！！！」
遂に千空がキレた。
千空「テメーの髭のケアに活躍してた貝殻を粉々にするだけで、その炭酸ナントカの完成だ」
大樹「おおおし！体力担当、俺にまかせろー！！」
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
