King of the Stone World２ ページ19
大きな草が揺れる音を聞き千空は声をあげる。
千空「待て！デカブツ！」
音にした方を振り向くとそこには……，
A「…Lion？」
反応が一瞬遅れた千空の手を引っ張り、私は即座に走り出す。前には石像を抱えた大樹が走っている。
大樹「まさか、なぜいるんだ日本に…！」
千空「んなもん、出処は動物園しかねぇだろ！飼育員が鍵開けたまま石化して、人間不在で逃げ出したら園内の草食動物は全部エサ！」
私に左手を引っ張られるようにして走りながらも、千空は大樹に向けて説明をする。
千空「街に出りゃペットも食べ放題！文字通り百獣の王になった！3700年後のこのストーンワールドじゃ、食物連鎖の頂点はもう人間様じゃねぇってことだ！」
ライオンから逃げていると前方不注意で崖から落ちた。しかし、既のところで木の紐が私たちに引っ掛かったことで落下死は免れた。
まぁライオン達は飽きもせずに追いかけてくるのだが…。
大樹「どうしてまだ襲ってこないんだ、ライオン達は？」
千空「ｸｸｸ、連中にしてみりゃ俺らは初めて見るキメェ二足歩行生物だからな」
大樹「！そうか，人間などいなかったんだから…」
水を「それも時間の問題だ！ある程度私たちを警戒し脅威を感じなければ一気に襲いかかってくるだろうな」
千空「超絶ラッキーで遥々キャンプ戻ったって槍で闘うくらいしか手はねぇ。初めからほぼ詰んでんだよこのゲームはよ！」
千空も焦っている、珍しく私はポーカーフェイスが崩れかけている。
キャンプに戻たとして槍と弓で戦り合う？
野生のライオン数体を相手にして？
大樹はともかくとして、体力ミジンコの千空だ。戦闘力はおそらく皆無。もしも私がライオンと戦りあったとしても無傷での勝利は不可能だ。
小さな怪我ひとつが命取りになる世界だぞ？！リスキーな選択はできない。
すると、急に大樹は担いでいた杠の石像を私たちに向けて放り投げる。
A「っと！」
それをすんでの所で私が受け止めた。大樹はライオンと向かい合う形になっている。
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Miror - 滑車習った覚えがない (11月20日 15時) (
レス) @page43 id: b10d4121aa (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 滑車の原理なんて習わなかったですよね！多分私立の小学校とか進んでる小学校とかなら教えてもらってるんですかね？ (2022年7月18日 14時) (レス) @page43 id: b5bf6b5c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saki | 作成日時：2021年8月8日 20時
