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WN「じゃあこの資料はどこのファイルに保存するんだっけ？」
「えっと、このファイル…？」
WN「違う、それはデータを入れる方。これは他社の提案資料だから、こっち。」
「っはい、すいません…！」
たまに、私は本当にこの仕事に就いて良かったのかなぁなんて不安になる日もある
まあだからってどうすることも出来ないし、今目の前にある業務をきちんとこなせるようにならないといけないのだけれど。
WN「ちょっと休憩入れよう」
「はい、すいません…」
WN「だから、謝罪は求めてないんだって」
「そうでした、すいませ…あ、」
WN「…はぁ、」
ウォヌさんの着いたため息が2人だけの研修室に響く。
謝るのが癖になってしまって、ウォヌさんからはきっと思っても無い謝罪をスラスラと並べているように見えてしまっているんじゃないかな
ウォヌさんはテーブルに置いていたブラックコーヒーを一口飲んで、それから俯いたままぽつりと私に聞いた
WN「…あれ美味しかった？」
「へ…あ、サンドイッチですよね。すごく美味しくてカフェラテも飲みやすかったです、！本当にありがとうございます！」
WN「…そっか。」
「…あの、あれ本当に私が食べてよかったんですか？」
そう、気になってた。
スニョンさんから話を聞く限り、ウォヌさんが自分で買っていたものとは信じ難い
もし誰かから貰っていたものなら、私が食べてしまって本当に申し訳ないと思うから。
WN「…なんで？」
「いや、スニョンさんからカフェラテは飲まないとお聞きしたもので…もし貰ったものだったらと。」
WN「ああ、」
少し考えてたようにもう一口コーヒーを飲んだウォヌさんによって作られた沈黙が、また少しだけ続いた。
WN「俺が買った」
「え、そうだったんですか？それなら尚更…」
WN「パクさんに買った」
「…へ？私に、？」
そう、とだけ言って私を見つめたウォヌさん。
初めてこんなに長く目を合わせた気がする
WN「…いつも、ギリギリにご飯買いに行くから」
「…え、」
WN「スングァナとお腹空いたって話ばっかりしてるかと思えば、買ってくるのはいつもおにぎり一つとかで。もしかしたらちゃんと食べれてないんじゃないかなって」
「…え、だから、サンドイッチを、？」
コクっと頷いたウォヌさんは、また少し俯いてしまった
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2024年3月9日 20時
