地獄ワード ページ3
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「やばいやばいやばい…」
SG「またウォヌヒョンに資料出し忘れたの？」
そう聞いてくるデスクが隣のこの子は同期で歳も一緒のスングァン
可愛いお顔とまるで女の子、いやお母さんのような性格が自分とよく合う気がして仲もいい。
「午前中までって言葉が嫌いになりました」
SG「ははっ、Aの地獄ワードだね」
「笑い事じゃないのよォっ、」
血眼になって資料を確認する私とは正反対に楽しそうなスングァンが今は憎くて仕方がない。
…まあ、これも全て自分のせいなのだけれど。
「…ていうか、なんでスングァンはあのウォヌさんをヒョン呼びしてんの？」
SG「え、だってすごい良くしてくれるじゃん？本人公認だし〜。」
「…え、良くしてもらってんの？」
SG「…うん？」
…どういうこと？
ウォヌさんって鬼上司だよね？…ね？
私いまだにウォヌさんとしっかり目も合わせられないんだけど？
「良くって、どんな？」
SG「ん〜、ご飯奢ってくれたりもするよ？無口に見えるけど、案外よく後輩のこと見てるなぁって尊敬してる」
「…えぇ、」
納得いかない。
だってそんな素振り、私には1度たりとも見せてはくれなかった。
え、何？女だからとかある？
そういう亭主関白気味な人間だったりするのかなウォヌさんって？
「っよし、終わった！！！…時刻は13時2分だけどっ！」
自分なりに急いで終わらせたのだが、お昼も食べずにいたらこんな時間になってしまった
少し遠くのデスクに坐るウォヌさんに資料を恐る恐る見せようと近寄る。
「…あのお〜、すいません、遅くなってしまって…」
WN「…うん」
パソコンからメモ話さずにうんとだけ返すウォヌさん。
やっぱり怖いよォ…泣
「か、確認をお願いします…」
WN「…見せて」
やっと目をパソコンから話すと、手を差し出しされたので震える手で資料を渡す
WN「…」
「…」
流して読むようにするすると動くウォヌさんの視線がどうか止まらないようにと祈りながら待つ。
WN「…ん」
「あっ、何か間違えがありましたか!?すいませんすぐ直しまs」
WN「いや、間違えてないよ」
「…へ、」
その言葉に一気に肩の力が抜ける。
資料を出すだけでここまで緊張する会社員って私くらいじゃないのかな
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2024年3月9日 20時
