2人きり ページ5
しばらくまた放心状態でいると、
JN「これから職員室に教科書を取りに行くから
誰か手伝ってくれない?」
と一言。
クラスの女子は手を挙げたそうにしているけど、
あまりにも顔が良すぎて申し訳なくて挙げれないみたい。
どうしようかと考えていると、
黒板前のジュンフィ先生とバッチリ目が合った
JN「じゃあ、Aさんお願いしてもいい?」
そう名指しされて少し戸惑ったけど、
やっと今の状況が理解できて席を立った。
廊下に出て、先生と歩く。
JN「ごめんね、手伝わせちゃって。」
と少し申し訳なさそうに笑いながら言う先生。
やばい、目を見てはいけない。
マジで惚れ込んでしまいそう。
「いえ!全然大丈夫ですよ〜」
そう言って顔を上げると先生は
ほっとしたようにそっか、と呟いた。
「それに、
ジュンフィ先生と二人きりで嬉しいですし笑」
いかん、いらないことを口走ってしまった、、
そう思って顔を上げると
JN「ふっ、何それ笑」
Aさんて、面白いんだねと笑う姿に
心を全部もっていかれそうだ。
「えーと、これですよね、教科書。」
ずらりと並ぶ新しい教科書達を持ってみると、
案外重くて。バランスを崩しそうになった
JN「おっと、大丈夫?」
ジュンフィ先生が肩を支えてくれた。
やばい、すごく近い。
このままでは心臓が破裂しそうなので
すぐに離れる。
「すいません、
力に自信はあったんですけど笑」
そういうと、私の手の中からヒョイっと
教科書が取り上げられる。
JN「女の子なんだから〜、無理しないで。
そっちの軽い方持って?」
「ありがとうございます…」
今この先生、
軽々しく女の子扱いしてくれたよね?
あ〜、これだからイケメンは恐ろしい。
天然タラシとか言うやつね。←
まあ、私がタラシとか
言える立場じゃないけど。
「ジュンフィ先生、力持ちなんですね笑」
そういうとこっちを振り向いて
JN「ふふ、そうでしょー?
て言うか、ジュンフィって堅苦しい
呼び方じゃなくてジュンって呼んでよ」
まずい、また心臓破裂しそう。
「わかった、ジュン。笑」
そう恥ずかしさを隠すように冗談混じりで笑うと
JN「も〜。先生でしょ?笑」
と返ってきた。
私、これから1年大丈夫かな?
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作者名:なじゅん^._.^ | 作成日時:2022年3月13日 1時