ですよね〜 ページ14
「先生、嬉しかった??」
JN「うん、嬉しかったよ」
私がした事で喜んでくれたのが嬉しくて、
何度も同じ質問を繰り返しながら廊下を歩く。
このままのテンションで、聞いてしまおうか。
「先生はさ、好きな人とかいるの?」
JN「えっ?いきなりどうしたの笑」
「いいから〜!答えてよ!」
頼む。いないって言って。
その目に少しでも、写りたい。
JN「…いないよ笑」
「本当に!?」
うん、と優しく笑う先生。
たとえその答えが嘘でも、すごく嬉しかった。
「先生!じゃあアピールいっぱいしてもいい??」
JN「へ?何言って」
「私粘り強いから!覚悟してよ?」
JN「ちょっとっ…」
嬉しさの勢いに任せて言っちゃったけど、後悔はない
そのまま先生に背を向けて教室まで走っていった。
昼休み、スニョアは同じダンス部のジフンくんとお昼を食べるらしく、私はいつもの屋上に行こうとしていた。
すると、先生の姿が。
「先生っ、今からお昼??」
JN「うん、そうだよ〜」
「一緒に食べようよ!1人なんだ〜」
JN「でも、先生と生徒が一緒に食べるの変じゃない?ほら、A変な噂立てられちゃうかもよ?」
「私そんなのどうでもいいよ、ただ先生といられればそれでいいの〜。」
JN「はあ、Aや、それ本気で言ってるの?」
うん、そうだよと返せば先生は私に向き合って
JN「A、あんまりふざけすぎないの。」
と適当にあしらわれた。
私に背を向け歩き出す先生に少し腹が立って
「先生!からかってなんかないよ!!」
と先生の袖をつかみ言ってしまった。
私は、こういうところが子供なんだろうなと思う。
JN「あのね、僕達は先生と生徒なの」
「そうだよ、わかってるよ?」
JN「わかってるならからかうのは辞めなさい。」
「からかってないってば!!」
JN「っ、だいたい!仕事の邪魔になるだろ!」
ハッとした顔で私の顔を確認する先生。
先生のこんな荒い声は初めてだ。
気がついたら涙が溢れだしてきた。
止めようとするけど、もう遅い。
「…先生は、なんで信じてくれないの?」
JN「あっ、A、ごめ」
「…私には先生だけだよ。ずっと。」
そう笑って見せたあとこの場所から離れたくてすぐに走り出した。
屋上に、向かおうとおもった。
「っはあ…」
屋上で1人、寂しく泣いた。
誰かを思いながら泣くなんて、本当に先生は不思議だね。
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作者名:なじゅん^._.^ | 作成日時:2022年3月13日 1時