kill（��） ページ9
「列、確り並びましょう？」
「ッハイ……」
津島は花が咲く程の笑顔になり、男性が後ろに並ぶのを見送った。
然し、ある事に気付く。
(列が、少し進んでます……真逆！)
もう、遅かった。
店は既に開店して、店の中に客が流れ込んで行く。
恐らく、津島が列の最初に居た、と云っても、店側は承知せず、津島を列の最後に並ばせるだろう。
詰まり――――失敗したのだ。
男性を注意した故に、損をした。
無駄な正義感だった。
「あと……四十秒……だったんですよ……！？
昨晩から並んでっ……！」
津島は小声で叫んだ。
一瞬、目の前が赤く染まった。
「美味しいよ〜、有り難う！」
太宰は
「いえ、昨日入水の邪魔をしちゃいましたし……
それに、少し
あ、国木田さんと与謝野さんもどうぞ」
津島は薄く微笑んだ。
「お、じゃあ遠慮なく」
結局、その後違う菓子店に行き、昨日の詫びやらなんやらの菓子を買った。
買ったのは、洋生菓子、
余った物を自分用にと、一つ余分にかってある。
余った西洋菓子は西洋蘇菓子二段重だ。
「事故って？」
太宰が首を傾げた。
「列を守らない輩に注意をしていて……
お蔭で有名菓子店の西洋菓子では無くなってしまいました」
その場に二秒程沈黙が流れた。
そして後に、太宰と与謝野が吹き出す。
次は津島が首を傾げた。
「マフィアが列を守らない輩に注意って……
それは面白い話だ！」
「駄目ですか？」
「イヤ、ね……もっと酷い事をしてる連中なのにと思って」
「まあ……確かに、無駄な正義感を働かせてしまいました」
国木田は眉間に皺を寄せ、然し其れは犯罪なのだ、と云った。
それに津島はコクリと頷く。
「国木田さんの云う通り、立派な軽犯罪です。
……然し、予定が大幅に狂いました」
「フッ、国木田君みたいな事を云うねぇ」
国木田はフン、と顔を逸し、津島は何も云わなかった。
唯、溜息は溜息を吐いて、チラリと書き終えていない報告書を見ただけだった。
ーーー
Q.自分の青髪をどう思いますか？
A.なんで青なんでしょう、と普通に疑問を持ってます。因みにちゃんと血の繋がった母と父も黒髪でした。まあ、特に気にしてないです。
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雑草と花(プロフ) - 切なくて素敵です……！エモい…！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: 157490c8f1 (このIDを非表示/違反報告)
Tukimi(プロフ) - ユナさん» はいっ！ありがとうございます！！(間違ってたらスイマセン…。) (2017年4月27日 21時) (レス) id: 92c302cc08 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - Tukimiさん» 承知致しました。更新する際に紹介させて頂きます。ありがとうございました！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
Tukimi(プロフ) - ユナさん» えっと…。作品のURLは、http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Painted/ ですっ！ここれを載せてくれれば私の作品にとんでいけます！ (2017年4月27日 20時) (レス) id: 92c302cc08 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - Tukimiさん» 全然大丈夫ですよ。というか、お仕事早い……(( (2017年4月27日 20時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年4月5日 14時
