kill（�顱� ページ3
津島は早速探偵社へ向かった。
今日は迚も天気が良く、呑気に昼寝日和だとか考えながら伸びをした。
「この頃は暖かい時期が続いてますし、もう川で遊んじゃってる人が居たりして……」
冗談を呟き、チラッと川の方を向くと、津島の眼中には川を流れている男性が入った。
目を擦って又見てみると、矢張り誰かが流れている。
「人助けは主義じゃ無いですし、私には何の利益も有りません。それに私は太宰治さんと云う方を早く見付けなければいけないのです」
そう云い訳の様なモノをして、ツンと前を向き歩き始めたが、どうも川に流れている男性が気に障る。
「……私、カナヅチなんです。
だから助けるどころか、迷惑に成りかねません……」
少し冷や汗が垂れた。
が、どう云い訳しようとも、自分の意に反す事は出来なかったのか、川に飛び込んだ。
が、先程呟いていた通り、カナヅチなのだ。
泳ぐ事はできない。
「この方、どうっ……上げれば良いんですかっ！」
幸い流れは穏やかで、脚も爪先を立てれば溺れずに済んだ。
然し、男性を岸に上げられるかどうか。
「おや、心中希望かい？」
「え……」
突然浮遊感を感じる。
津島は男性に抱き上げられていた。
「ケホッ。あ、あの……」
男性は、黒い蓬髪、頸と腕に見える包帯が特徴的だ。
「えっと……流されてましたけど大丈夫ですか？」
津島は素直にこの男性の心配をした。
接、男性はフッと吹き出した。
「君の方が心配だけれど。
私を救けようとして、逆に助けられただろう？」
其処でハッと津島は頬を少し赤らめながら頭を下げた。
「す、済みません！
余計な御世話を掛けました……恥ずかしながら逆に助けられてしまいました」
「なに、私は入水していただけだし、深く気にすることは無い」
頸を傾げ、暫く考え始める。
数秒経つと、またガバッと、上司に叱られた
津島は知識は並程度にはある。彼のしていた事は自 殺行為だと気付いたのだ。
「本当に済みません。
お詫びをしたいのですが……私の名前は津島Aと申します。貴方は？」
「律儀だねぇ。
私の名は太宰だよ。太宰治」
津島の思考回路は一瞬止まった。
そして、二秒程の脳内葛藤の末、
――――たった一発、頭に撃ち込むだけだ。
「あれ……？」
拳銃が無い。
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雑草と花(プロフ) - 切なくて素敵です……！エモい…！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: 157490c8f1 (このIDを非表示/違反報告)
Tukimi(プロフ) - ユナさん» はいっ！ありがとうございます！！(間違ってたらスイマセン…。) (2017年4月27日 21時) (レス) id: 92c302cc08 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - Tukimiさん» 承知致しました。更新する際に紹介させて頂きます。ありがとうございました！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
Tukimi(プロフ) - ユナさん» えっと…。作品のURLは、http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Painted/ ですっ！ここれを載せてくれれば私の作品にとんでいけます！ (2017年4月27日 20時) (レス) id: 92c302cc08 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - Tukimiさん» 全然大丈夫ですよ。というか、お仕事早い……(( (2017年4月27日 20時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年4月5日 14時
