9話 ページ10
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もそもそとパンを頬張る角名くんを眺めながら私もおにぎりを口に運ぶ。
｢角名くんお友達と食べなくて良かったの？｣
｢はい、どうせ部活でも会うしいいです｣
それより先輩と一緒にいたいです。とさらりと言ってのける角名くん。このモテ男め…！
｢そういう事言うと他の女の子は勘違いしちゃうよ？｣
｢……先輩も勘違いしますか｣
｢へっ！？｣
驚いて変な声を出すとゆっくり言い聞かせるように同じ言葉を繰り返される。固まる私の返事を待つようにじっと私の口元を見る角名くん。
｢ど、どうだろう…｣
｢勘違いして下さいよ。沢山勘違いして、俺の事意識して、そのまま俺を好きになっちゃえばいいんですよ…ね、A先輩｣
｢〜〜〜ッ！？｣
耳元で自分の名前を甘い声で囁かれてゾワゾワとした感覚が身体中を駆け巡る。あまりの衝撃に私の手からおにぎりが落ちる。あぁ勿体ないな…と頭の片隅で思いながらも私の脳は今起こった事を処理するので精一杯だ。
｢ま、先輩は今大会で頭いっぱいでしょうけど｣
｢そ、う、だよ…！私は今最後の大会で頭がいっぱいだから角名くんは入りません｣
指でばってんのポーズをするが目の前の彼は余裕そうな表情で私を見つめる。
｢じゃ、今は我慢します｣
｢是非我慢して｣
｢でも引退したら、覚悟して下さいね？｣
その言葉にぶわっと顔を赤くした私を見てA先輩かわいいと微笑む角名くん。この子可愛い後輩なんかじゃない！！
｢てか名前呼び！｣
｢え〜どうせ彼女になるし良いでしょ｣
｢ならない！｣
｢ははっ、A先輩威勢いいっすね｣
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naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！！すなりんまじすき (2021年9月28日 2時) (
レス) @page17 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - スナ君の行動力えっぐ…好きです←（唐突な告白）応援してます (2021年8月29日 2時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 素敵です！次も楽しみです！ (2021年8月24日 23時) (レス) id: dae120511d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新頑張ってください（ｹﾗｯ (2021年7月31日 23時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - スナの行動がたまらないほど良いね (2021年6月27日 21時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チベスナ。 | 作成日時：2021年5月2日 8時
