後輩の角名くんに懐かれる話【ハイキュー!!】

7話 ページ8

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無事に用件を伝える事ができたので教室に戻ろうと歩き出すといつの間にか宮くんとの言い争いが終わったのだろう、角名くんが私の腕を掴んだ。




｢先輩、お昼一緒に食べません？｣

｢えぇ……｣



私が少し渋ると角名くんはすっと眉を下げておねだりする様にダメ？という目を私に向ける。
ぐ…その顔かわいいな…っ！



｢ね、いいでしょ？｣

｢わ、わかった…｣



やった、と目を細めて笑う角名くん。
ほんとに君は可愛い後輩だよ全く……。



｢昼迎えに行くから待ってて｣

｢はいはい｣

｢逃げちゃダメですからね先輩｣

｢はいはい｣



私が足を進めると、角名くんはそれに着いてきて念押しをする。



｢角名くん教室戻りなよ。どこまで着いてくるのさ｣

｢先輩ともっと一緒にいたい｣

｢……ほんと甘え上手な後輩だね｣

｢先輩限定ですよ｣



そりゃどーも。と角名くんの背中を押しながら笑うと、角名くんはひらひらと手を振って教室へと戻って行った。



｢ふぅ、やっと帰った…｣



さて今度こそ私も戻ろうかと階段を登ると同時に授業が始まるチャイムが鳴り、慌てて教室へと走っていった。



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