角名と私は仲が悪い【ハイキュー】

21話 ページ22

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あれから角名はずっと不機嫌で、隣からは話し掛けるなオーラが出まくっていた。そして教室に来た彼は加藤くんというらしい。



｢はぁ、治くんアイツどうにかしてよ…｣

｢あれは俺にはどうにも出来んわ｣



私の助けを求める声に治くんはのんびりと返事をした。困ったなぁと考えていると、ガタンと席を立った角名が無言で私の腕を掴み歩き出した。



｢…は、ちょ、角名？｣

｢……｣



連れてこられたのは人気のない廊下。黙ってたら気まずい思いする所に連れてくるなよ………。



｢＿＿よ｣

｢は？｣

｢あいつと付き合うのかって聞いてんの｣



ずっと黙っていた角名が口を開いたかと思えばそんな事を言い出す。私と？加藤くんが？



｢付き合うわけないでしょ。第一、1回も話した事ないんだよ？｣


私がハァーと大きくため息をついてそう返事をすると、角名はさっきまでの怖い顔から少し表情を和らげた。



｢ふーん、そう。ふぅーーん｣

｢何だよ｣

｢別に、早く教室戻るよ。寒い｣

｢お前が連れてきたんだけど？？つか何ニヤニヤしてんのキモ……｣

｢黙れクソチビ｣

｢んだとクソギツネ｣



結局何に怒っていたのか分からないけれど、角名の機嫌が良くなったならまぁいいか。そう思って私達は教室に向かって行った。



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