国見くんと……。【ハイキュー】 (ページ4)

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合宿で、２ページ4

貴方side

充分温まったのでそろそろ出ようと腰をあげる。

『ななちゃん、私さきに上がるね～』

七奈「あいよ～」

完全に溶けて湯船と一体化している七奈ちゃん。
のぼせないといいけど…。

脱衣所に出て体を拭く。

拭き終わって下着を着ようとした。だけど、下のやつはあっても上のキャミだけなかった。

寝る時は基本ブラを着けない派の私は勿論ブラも持って来てなかった。

うげ～、直で服を着るのか～、と思いながら白の寝巻き用の服を着る。なんか変な感じ…。

『すっごい違和感…』

部屋に忘れたであろうキャミソールを早く着たくて、髪をさっと拭いて荷物をまとめる。

そして、まだ大浴場にいる七奈ちゃんに一声かけてから、出るのことにした。

ドア越しに話しかける。

『七奈ちゃーん！私、忘れ物したから先に部屋に戻るねー！』

七奈「おっけー！」

返事が聞こえたのを確認してから脱衣所を出る。

ぎゅっと荷物を胸元で抱きしめる。

なるべく誰とも会わないようにしようと、女の赤いのれんをくぐる。

国「あ、神崎じゃん。」

出た瞬間、声をかけられた。

『はいぃっ！！』

驚きで背筋が一気に伸びる。

国「ぷっ、驚きすぎ」

振り向くとジュースを片手にたたずむ国見の姿が。

『何だ、国見か～、』

国「今風呂上がり？」

『そだよー、超暑い…』

トコトコと彼に近づく。

国「…暑いならその抱きしめてる荷物離せば？」

『えっ、あ、これは別！』

痛いところを突かれ慌てて喋る。

ふーん。と無気力に返事をする彼。

国「はい…、オレンジジュース…」

『ありがと！！』

ずいっと差し出されたジュースを掴もうとした時、ヒョイっと横にズラされた。

『え、あ、ありがと！！』

もう一度ジュースを掴もうとすると、ヒョイと上に上げられた。

『はよ潔く渡せや！てめぇぇ！！』

手を伸ばせば伸ばすほど上へ上へと上がっていく私のオレンジジュースちゃん。

ぐぎぎぎ、と意地でもオレンジジュースを手に入れようと国見に全体重をかけて腕を伸ばす。

抱きしめていた荷物を床に置いて、荷物を持っていた手で国見の服を掴む。

国「…あのさ、」

『なに！？』

国「…胸あたってるんだけど、」

そう言われてハッと我にかえる。

パッと国見から離れて距離を取る。

『変態！！』

胸元にクロスで手を当てて叫んだ。

国「いや当ててきたのそっち。後、服伸びたんだけど…」