好き好き好き、【和泉三月】 (ページ6)

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きページ6

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一「ただいまです。」

三「あっ！お、おかえりぃ！！一織ィィ！」

『一織！おかぇぇりぃ！』

チュッとしてから一織が帰ってくるまでは恥ずかしさで何も喋れなかった

一「…なるほど。」

一織は察したかのような目で見てくる

『あっ！じゃあ、そろそろ帰ろうかな！お邪魔しましたっ！！』

三「お、俺送ってくよ、！」

『あ、ありがと！三月！じゃあね！一織ー！』

一「…さようなら。」

和泉家を出て夜の街をふたり並んで歩く

三「A、家…どこだっけ？」

『え？あぁ、駅の近くだよ』

さっきまでの気まずさはなくすんなりと自然に話せた

それに気づいて互いに顔を見合わせて、笑う。

三「もう…さっきのなんだったんだよ！」

『あはは！ほんとに…笑える！』

雰囲気が元に戻るとまたふたりで笑いながらお喋りをしながら歩く

楽しい時間はあっという間だった。気づけばもう、自分のアパートの前だった

『あっ、ここ…』

三「おぉ。そうか…ここか…』

もうお別れなのは寂しいけど、明日も学校だし。鞄の中から部屋の鍵を探した。

『送ってくれてありがとね…！じゃあ、また』

三「待って！」

その声と共に手首を掴まれて後ろにひかれた。

体勢を崩してよろめく。けど、しっかりと支えられていた。

ぎゅっと後ろから優しく抱きしめられたのだ。

『み…三月？』

三「…ずっと妹として見てきた。」

私はお兄ちゃんとして見たことないけどね。

三「じゃないと、好きになってしまいそうだから…」

好きになっちゃえばいいのに…

三「でも、もう無理だ…、Aの事が好き、、。」

『私は…大好き！！』

くるっと向きを変えて真正面から抱きつく

三「…愛してる。ひとりの立派な女の人として」

三「だから…俺と付き合ってください。」

『…うん！こちらこそよろしくお願いします！』

三「ほんとか！？」

『…ほんと！嘘つくわけないから。。。』

くいとあごを持ち上げられてチュ、チュッと甘いキスが降ってきた

幸せでつい涙が溢れそう

三「泣くなよー！」

『うぅぅ"だっでぇぇ！』

チュッと目尻にキスされる

三「可愛い顔が台無しだろ？」

『えへへ…！』

見つめ合ってまたチュッとキスされる

頬にもおでこにも鼻にも耳にも唇にも

たまらなく幸せで

『私…、もっと一緒にいたい…』

三「あぁ、俺も…。ずーっと一緒にいたい…』