青学の王子様たちから告白されたい！！！

Kunimitsu senpai ページ1

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貴方side




手塚「今日、部活終了後部室に残ってくれないか」



部室で仕事をしていると手塚部長が話しかけてきた



仕事の手を止めて手塚部長の顔を見て返事をする



『わ、わかりました！』



先輩から話しかけてくるのは珍しい



何か用事があるのかな、それだったら今ここで話してくれてもいいのに


それとも、私何か大変な事をやらかしたとか、、、？？


話しかけてきた手塚部長の顔が少し険しかったような気がしてきて、ちょっと身構える



手塚「あぁ、よろしく頼む」




手塚部長はそれだけ言って部室を出て行ってしまった



何事もありませんように、と願って私は仕事に戻った





『お疲れ様です、失礼しまーす』



部活後、手塚部長から言われた通り部室に行くと、手塚部長はもう部室にいた



腕を前に組んで仁王立ちで待ち構えていた



手塚「来てくれたか」



表情を一切変える事なく口だけを動かす部長、普段からそこまで表情が豊かな方ではないから余計に緊張する



これは、お説教されるのかなぁ、帰るの遅くなりそう、と落胆する



『皆さん、帰りましたよ。何か用事でもあるんですか？』




手塚「その、用事といえば用事なのだが、、、」



私を呼び出した用件を尋ねれば、途端歯切れが悪くなった



数秒待ってみても、なかなか言い出さない。何度も腕を組みかえてせわしない様子である



『手塚部長？』



若干、眉間に皺を寄せている手塚部長の顔をじっと見つめる



手塚「Aは今付き合っている人はいるのか」



手塚部長の口から付き合っているという言葉が出たことに驚いてしまった


『え！い、いませんけど、、、』



部長も恋愛に興味あるんだ、意外だな


でも年頃だしそりゃそうか



手塚「そうか、よかった」


眉間の皺がふっと薄くなった、そんなに私の恋愛事情が気になるのか、はたまた部長は案外、恋バナ好きだったらするのか


どっちかは分からない



『何が良かったんですか？』




手塚「こっちの話だ。気にするな」



手塚部長はくいっと眼鏡を片手の指で押し上げる


『変な部長』



そう言っても何故か清々しい顔をしている



本当に今日の部長はどうしちゃったんだろう

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