王様の恋路を応援中！！ (ページ4)

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貴方side

跡部くんの言うがまま迎えにきた高級車に乗せられて家まで送られることに

緊張で手汗がやばかった

跡「おい」

『はい、』

跡「男が男を好きって変だとか思わねーのか」

思わず跡部くんの顔を見た

どこか不安そうな目で私をうつしている

『別に思わないけど、』

跡「…そうか」

跡部くんの表情はさっきより柔らかくなっていた

『手塚くんって、青学テニス部部長の手塚くんでしょ？堅実で素敵だよね〜』

跡「はっ！まさか立花、お前も手塚のことが、、！」

『違う！違うから！』

跡「あぁ、、ライバルが増えるかと思ったぜ」

『手塚くんモテるもんね』

跡「ライバルが多すぎて全くだ」

『それで跡部くんは手塚くんとどうなりたいの？』

跡「き、急じゃねーの、、できれば、、その、、」

『できれば？？？』

跡「付き合いてぇ…」

頬を赤くしてこちらから顔を背けるように窓の外を見る跡部くん

その瞳はキラキラ輝き恋してる乙女そのものだった

『ふーーーん』

跡「何だ、その反応は」

『跡部くん意外とピュアで可愛いと思って』

跡「ああん、？可愛いってなんだ」

分かりやすく眉間に深くシワを寄せている

可愛いって言葉が気に入らなかったみたい

『じゃあ、アタックしなきゃね』

跡「アタック？バレーボールじゃないぞ」

『そういうことじゃない。うーん、そうだな。手塚くんに好きになってもらうように頑張る感じかな?』

跡「なるほど。手塚に好きになってもらう、、」

口元を手で隠してるけど口角が上がってるのはバレバレだな

『おーい、跡部くーん、戻ってこーい』

跡「悪りぃな。手塚と二人でハネムーンに行ってたところだ」

『気が早すぎるよ、、』

　

跡「で、そのアタックとやらはどうすればいいんだ？」

『そうだなー、私もそこまで恋愛経験豊富じゃないからアレだけど、』

跡「何だ、お前恋愛経験ゼロか」

『ゼロってわけじゃないけど』

跡「…不安だな、恋愛マスターを用意させよう。もしもしミカエル」

『ちょ、ちょっと！！用意するなら私要らないじゃん！帰るよ！？てか家にまだ着かないの？！』

跡「待て、それは困るぜ」

もうさっきからずっと走ってるはずなのに家に全く着かないじゃない！どうなってんの！