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貴方side
誰も喋らずシーンとした沈黙だけが続いた
カチカチと時計の針の音だけが聞こえる
もうこんな時間か…
チラッと壁の掛け時計を見れば6時半を過ぎていた
跡部くんは相変わらず俯いたままだし、
…お腹減ったなぁ、そう思った時、
ぎゅるるるる…
あ、、やばい。私のお腹が鳴った。しかも結構なボリュームで
一回鳴り始めると何回でも鳴り続ける腹の虫に頬が熱くなるのを感じた
恥ずかしすぎるんだけど!さっきの天罰ですか?神様…
跡部くんには確実に聞こえている…絶対に
『ごめんね、跡部くん。お腹うるさくて、』
へへっと笑って誤魔化す
跡「…………」
す、スルー!?何の反応もなく私の腹の音は見事にスルーされた。ちょっと悲しい
跡「…おい、さっき言ってた確認して欲しいところ、見せろ」
『あ、うん!これなんだけど』
急に喋り出す跡部くんに驚きつつ、日誌を見せる。さっき言ってたっていっても話しかけたのはもう何十分も前の事なんだけどな
そんな前の事を覚えてるなんて流石だな、と感心する
跡「何も問題ない」
サッと目を通してすぐにそう言う跡部くん
跡「もうこんな時間か。立花送ってやる」
『え!!いいよ!別に家すぐそこだし!』
驚きのあまり声がデカくなってしまった
跡「夜道を女一人で帰すほど俺も鬼じゃねぇよ」
カッケェ、、さらっとこんな事を言えちゃうのが恐ろしくカッコいい
『でも跡部くんは車でしょ?私は歩きだし』
跡「アーン?大人しく送られとけ。それに俺はまだお前に聞きてぇことがあるんだ…」
ただならぬオーラを全身に感じた。やばい私、シめられる???
ダラダラとよく分からない汗が滝のように流れてきた
『は、はい、、、』
跡部くんの覇気はいつの間にか復活していた
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作者名:ぴぇん。 | 作成日時:2022年8月13日 3時